コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2005年02月18日(金) 会社任せ → 自己責任 の図 その2)


こんにちは、カン・チュンド です。

(突然ですが)

 未来はあらかじめ決まっているものでしょうか?

 答え)決まっていない・・。

会社の「退職金制度」も、
会社が従業員のために用意したものであり、

(あなたにとっては変わってほしくはないでしょうが)
実は変わることもあるのです。

「わたしは○○○万円くらいもらえるかしら・・」
と思ってきた退職金。

じゃあ今まで会社は、【退職金の原資】を
会社の金庫の中に入れて保管してきたのでしょうか?


答え)それは違います・・。

会社は会社の能力を総動員して、
皆さんの退職金の原資を【運用】してきたのです。

運用?

はい、その「運用」とは、シンガポールのリンさんが
老後の生活費のために自身のお金を【運用】するのと

何ら変わりはありません。

(それは、会社の場合は運用の規模が大きいですし、

生保会社や信託銀行に運用の実際は
任せていたかもしれません・・)

それにしても、会社は従業員の皆さんに(例えば)
5.5% の利率で 原資 を殖やすことを約束してきたのです。

(これって結構シビアな約束です・・)


もし 5.5% で【運用】ができなければ、
その不足分は、会社の利益の中から充当されるのです。

(誤解を恐れずに言えば)

会社というところは本業のほかに
「資産運用」という仕事も担ってきたのですね・・。

確かに昔は
(わたしの言う昔とは20年以上前のむかしのことですが)

目を瞑っていても 5.5% で運用できる時代がありました。

日本が若く、設備投資意欲が旺盛で、
総じて「高金利体質」だったからです。

が、それにしても、

会社が「退職金の原資」をすべて
預貯金に預けていたわけではありません。

債券 も買っていたし、株式 も買っていたのです。


あなたのお父様やお母様が当てはまるかもしれませんが、

「わたしは株なんてバクチみたいなもの、やりません!」
と言っている人の退職金も、

株式 で大きくなったかもしれないのです(笑)

国家公務員共済組合連合会


Time goes by ・・

わたしはとある大手家電メーカーのライフプランセミナーに
しばしば講師として出向くのですが、

その会社では(福利厚生の一環としてナント)
7.5% の社内貯蓄制度が存在していました(上限はありましたが・・)

今のご時世では無リスクで 7.5% の運用ができるはずもなく、
従業員に約束した利率との「差額」は 会社が負担していたのです。

(この制度、現在はもうありません・・念のため)

わたしはこう思います、


今まで会社は 一人格 として、
ハイリスク・ハイリターン の事業という「投資」を行ってきました。

それに比べると、人(従業員)は あまりにも
ローリスク・ハイリターン に近い構図ではなかったかと・・。


会社 も ひとりの人間 も、そんなに変わるものではありません。

所詮は人が、会社という人格 を作っているのですから・・。





              先日、MKタクシーに乗りました。
                サービスは評判通り(笑)



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