コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2005年11月11日(金) ベビーブーマーがリタイアすると、株式市場はダメになるのか?


こんにちは、カン・チュンド です。

日本では来年あたりから 団塊の世代 が続々とリタイアをし始めます。

(実は)アメリカにも 団塊の世代 は存在しまして、
それは「ベビーブーマー」と呼ばれます。

この「ベビーブーマー」、
適用範囲は 団塊世代のそれよりずっと広くて、

1947年から1964年に生まれた人々を指します。
(その数およそ7700万人!)

「ベビーブーマー」はリタイア後に備えて積極的に
貯蓄 → 投資 を繰り返しており、

90年代のアメリカ株式の高騰は この世代が担ったとも云われます。

(大事な確認)

日本に比べると、
アメリカでは 株式投資 をする人の割合が圧倒的に高いのです。


上記のような状況から、
こんな 災難 を予言する人もいるとか。

まあそのー、「ベビーブーマー」がリタイアすると、
彼ら/彼女らは 株式を売却するだろうから、
株式マーケットは干上がってしまうのではないでしょうか・・・。

フムフム・・。


では、アメリカ市場に投資しているあなたにも、
深刻な影響が及ぶのでしょうか?

んー、そんな心配はないと思いますよ(笑)


確かに仕事を辞めてリタイアすれば、
投資のスタイル は変わってくるでしょう。

資金を定期的に積立て、資産を殖やしていく というスタイルから、
第2の人生のために、資産を維持させていくというスタイルに、です。

結果として ある程度の 資金 が株式市場から引きあげられる、
ということは起こると思います。

ただし、それは「ある程度」であって
「全部」ではないのです。

具体的に云いますと、

「株式」に投資している一部を
「債券」への投資に振り替える、というシフトは起こるでしょう。

(引き受けるリスクの大きさを 現状より小さくする、ということ・・)


わたしが知る限り、アメリカの賢明な投資家は、
自身の資産を【集合体】で捉えているはずです。

つまり(下記は「例えば」ですが・・)

現金・預金20%
債券   30%
株式   50% であった【運用の設計図】が、


現金・預金30%
債券   50%
株式   20% に「変化」する、

ということです。


資産運用は、
複数の運用商品を組み合わせた【集合体】で捉える。

この 原則 を守っていく限り、

リタイアしたからといって、
株式は「全部」売却、債券に「全部」シフトする などという

極端な資金移動 は起きないわけです。

(日本の 団塊世代の皆さん、↑ ここ、注意して
聞いておいてください・・)


わたしは個別相談でもはっきり申し上げますが、

◆ リタイアしてからも 資産運用 は続くのです。


あなたの資産の「実質価値」を維持するために、
一定割合「株式」に投資することは必要です。

(たとえ60歳になっても、70歳になっても・・)


これから60歳になる方は、
30年前に60歳になった方とは状況がまったく異なります。

今から60歳を迎える方は、
かつてないほど【長い人生時間】を期待できるのです。

(→ 専門用語でいうと「60歳時の平均余命」と云います)

ちなみに 日本人の平均余命(2004年)



また、今から60歳を迎える方々は、
(日本でもアメリカでも)

アクティブなライフスタイルをお持ちです。

青春時代には既存の体制に異議を唱え、
数々の流行(サブ・カルチャー)を創り出してきました。

会社を定年退職した後も、パートタイムの仕事、
あるいは第2のキャリアを持たれる方が大勢いるでしょう。

また、コミュニティーとも積極的に関わり、
自分らしい生き方を実践していく 意欲 もお持ちです。


そんな充実した、より長いセカンドライフの中で、

万一、手持ちの資金が枯渇してしまうようなことがあっては
タイヘンです。


そのために、

リタイアした後も、資産の一定割合を「株式」で保有し、
投資 を続けることが必要なのです。

(↑ 上記は冒険するためではありません。
 あくまで 資産価値 を維持するための「守りの行為」です・・)


◆ あなたは投資期間を およそ何年くらいと想定していますか?


  答えは「一生涯」、 であるべきなのです。




ライフプランと投資の【新実】を学ぶ 勉強会 です。

【ライブ映像】アップしました。ぜひご覧ください。

      第17回 知的人生設計入門
     〜 お金のなる木の見つけ方 〜

      11/23・27日 13:30〜17:00
      東京・大井町「きゅりあん」






             北京五輪のシンボルマークです。

       人が両手を広げて走っている姿は(実は)京 なのです。


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