ヒーリングルーム☆ひすい☆ひとりごと by ひーら
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3年前に勉強したカウンセリング講座の資料を復習していて 再びフランクルに惹きつけられました。 学んだばかりのときも「夜と霧」を読んで、心に響いていたのです。 そこで参考資料として載っていた『フランクル心理学入門』諸富祥彦著を 読んだので、一部引用させていただきます。
フランクルは人生の意味は自分を超えたどこかから問いかけられており どんな時にも満たすべき意味は必ず存在するといいます。 ですが、問いかけは自分を超えた向こうからくるので、自分が本当に 人生の意味が実現できたかどうかは最後の一瞬までわからないと。
前提となっている人間観は 人はそれぞれの置かれた状況において、自分が「求められていること」 「なすべきこと」「できること」を見出してそれをまっとうしていくべきだ というのものです。 また、そのような構えで生きるなら、ただ「自分の幸せ」を追い求めて いる時に比べると、ずっと安定して確実な、ほんとうの「心の充足」を 得ることができるはずだ、という「こころ」についての仮説です。
なので、フランクルのセラピーでは、以下のように問いかけていきます。 「あなたは自分の人生で何を求められていると思いますか」 「誰かあなたを必要としている人はいませんか」 「何かあなたのなすべきことはありませんか」 「その誰かや何かのために、あなたにできることは、何かありませんか」
フランクルのしない自己実現を促す問いかけは 「あなたは何をしたいのですか」 「あなたの本当の望みは何ですか」 引用おわり
この問いかけの違いは大きいですよね。 自己実現の問いかけでも「あなた=本当のあなた (肉体を持ったあなたを超えたあなた)」としたら、かなり近いような 気がしますが、普通は自分だけになりますものね。 私は会計士の試験に受かったときに、生きる意味を見失い その後仕事に夢中になって考えもしなくなってしまったけれど レイキを学んだのをきっかけにして、自分のしたいことは何か? 私の使命は?っていうことを探して悩んでしまいました。 結局、答えが見つかったのか微妙だけど、人とのかかわりの中に いることで、生きている意味はあるんだあと今は感じています。 フランクルが言っていることと同じか分からないけど、自分の中だけで 見つけようとすると分からなくなるけど、他の人とのかかわりや 自分を超えたところのとつながりで見たときには、ずいぶんと心が 安定するように感じます。
フランクルは心のむなしさを持つ人たちを対象にしていたそうで 今の時代にぴったりです。 ただ、フランクルを勉強するのは大変だと思うので、私は諸富さんが 書かれた本を読むのが簡単な気がします。 同時に読んだ「生きるのがつらい。」は読みやすくておすすめだと 思いましたが、他にもたくさんあるようです。 興味があれば諸富祥彦で検索してみてくださいね。
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