2003年06月29日(日) |
ご近所付き合いはゴミ捨てから? |
私の住む金沢市は7月から粗大ゴミ有料化という規約が出来ました。
有料化と言っても全てが全て有料化となるわけではなくて、市が限定・指定した物品に関する粗大ゴミだけなんです。コンビニでゴミステッカーを買って、捨てるゴミにそのステッカーを張って、市のゴミ収集を依頼する電話を入れて市のトラックにて収集してもらうというシステムです。
例えば「木製タンス」はそのまま出せば有料ゴミの対象なんですが、木製だったら元々燃えるゴミですし、自分でノコギリやら何やらを駆使してぶっ壊して一辺が70センチ以下にすれば普通の「可燃ゴミ」に出してもいいってわけです。
有料ゴミ対象項目の中に「ギター」というのもあって、これが例えばギターではなくバイオリンだったら普通に無料の粗大ゴミステーションに出せるっていう、何か意味不明な決りなんですけど。だからギターも分解して燃える所と燃えない所と金属部分をばらせば、それぞれのゴミに出せるって言う奇怪な規則です。と、言うのも直して売れそうなものなら有料で引き取って直してまた売り飛ばそうって言う事らしいですが。
ああ、俺って副町会長満喫中デスヨネ(´ー`)y-┛~~
ま、それが7月から実行ってことで、最後の粗大ゴミの日が先日あったんですけど。粗大ゴミを出しに行くとさすがに有料化前って事でか、いつもより3倍以上のゴミがステーションから溢れていました。
ゴミを捨てにきたオバチャンが捨てられたベビーカーを物色しながら「あら、これまだ使えそうよね!ウチにこの前生まれた孫に持って行こうかしら?!ほら、アレよ、ウチって孫の3人目が生まれたばっかりでー!」と誰も聞いてないのに一生懸命一人で大声で叫んでる。誰に話しかけてるのかすらもわかんないんですけど。
そのオバチャンはそのベビーカーをゴミの山から引っ張り出し、自分ちに帰る道すがらも延々とすれ違う人達全てに「これ、うちの孫に持って帰るんですよ!ウチね、この前孫が生まれてー、その孫に持って帰るんですよ!・・・あ、○○さんおはようございます〜あのねーこれ、ウチの孫に持って帰ろうと思って!・・・・・おはようございますー!これね、ウチの孫に・・・・ほら、まだ使えるから・・・・・」と、そのオバチャンの声がだんだん遠くなろうとも壊れたレコードの如くリピートし、そしてフェードアウトして行きました。
そんなオバチャンを遠くに見つめ私はゴミステーションに再び目をやると、子供用の自転車が捨ててある。あ、そう言えば息子の壊れてしまった自転車も捨てておこうかしら。もう小さくなっちゃって自転車のサイズも合わないし。
そう思って私は一度家に帰り、息子の壊れた補助輪付き自転車をガランガランと引っ張って再びゴミステーションへ。自転車を持って行く途中で、先程とは違うオバチャンが前方から接近して来ました。そのオバチャンは自転車を引いている私の方向へ磁石で吸い寄せられるが如く、軽く欽ちゃん走りで私の前まで来ました。
私はてっきり文句でも言われるのかと思ったんですが、そのオバチャンは「あらら!その自転車捨てちゃうの?もし良かったらその自転車、ウチの孫に持って帰ってもいい??」と。私としてはその自転車も息子があまり使わないまま小さくなってしまったので、確かに捨てるには勿体無かったんですけど。放置しまくってたので錆が出てしまい、しかもパンクまでしてて。有料化前に捨ててしまおうと思ってた程度だったので、むしろ使って貰える方が捨てずに済むので助かるし嬉しいんですよねー。リサイクルショップに持って行っても良かったんですが。
ですから「あ、どうぞどうぞ。錆が出てるんですけど良いですか?あと、パンクもしてますけど。」と言うとオバチャンは「うん、そんなの良いのよ。子供の自転車なんてすぐ乗れなくなっちゃうしー。錆は拭いて落とすし、パンクぐらい自転車屋で直してくるから。この前××さんちから古い自転車を貰ったんだけど補助輪がついてなくてねぇ〜。これは補助輪がついてるから助かるのよねー。まぁ〜ありがとうねぇ〜!」と嬉しそう。うん、良かった良かった。使用頻度が少なかった自転車だったからね。
何故かそのオバチャンも自転車を引きながら通りすがりのご近所さんに「これ、あの人から貰ったのよ〜!ほら、まだ綺麗だし、パンクは直せばいいしね!補助輪がついてるしー!・・・あ、○×さんおはようございます!この自転車、あの人から貰ったのよ〜!まだ綺麗でしょー!ウチの孫に・・・・・・・」と、またまた壊れたレコードの如くリピート&フェードアウト。
以前私は日記にも書いた事があるんですけど、この周辺は何故か無愛想なオバチャンが多く、朝会った時に私が挨拶しても無視され続ける事が多いのですが。
黙ってゴミステーションから持って帰ると世間の目から何となく泥棒臭い気分を感じるのか、そのゴミを持って帰る道すがらですれ違う全ての人にそのゴミを持って帰る理由やら自分の家の事情を事細かに説明するオバチャン達。
そんなオバチャン達は普段は物凄い無愛想だって事は何でだろうね(´-`).。oO
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