私が女子高校時代、仲が良かったユカ。現在はひとつ上の旦那さんと東京で結婚して子供が一人。もう長い事会ってないけど、彼女の雰囲気は「眠ってる広末涼子?」って感じ。
高二の頃、ユカはずっと憧れてた近くの工業高校に通う男性Kさんに電話で雨の日も風の日も欠かす事なくアプローチしておりました(当時は携帯どころかポケベルすらも普及していなかったので、直接相手の家に電話するという手段だった)。
そしてその地道なアプローチがようやく通じ、Kさんが「今日友達が来てるけど、良かったら遊びにおいで」とユカを誘ってくれたのでした。ユカは大喜び。「Kさんに誘われたの!きゃー!今日行ってくるわ!イッヒッヒ!」と、ブラシと手鏡片手に髪の毛のセットに怠りがナイ。
翌日。私はユカにその時の状況を聞きました。
私:「ねぇねぇ、昨日どうだったのよ。」
ユカ:「もー聞いてくれる?!あのね、気合入れて電車に乗ってKさんちに行ってー」
私:「うんうん」
ユカ:「行ったらね、Kさんと友達が2人居たのね」
私:「うんうん」
ゆか:「でね、コタツに4人で座ってて喋ってたのー」
私:「うんうん」
ユカ:「でさ、話の流れでKさんが”ユカちゃんはどう思う?”って話を振ってきたの」
私:「うん」
ユカ:「みんな私の方を見てるわけよ」
私:「だよね」
ユカ:「んで、ここは”可愛さアピールの絶好のタイミングだ!”って思ったわけよ〜」
私:「ふんふん」
ユカ:「だから、問いかけられて可愛く小首をかしげたのよ。そしたらね」
私:「そしたら?」
ユカ:「私の首がボキボキボキボキボキボキボキって鳴ったのよ!」
私:「ぎゃあはははッああああっあははあははははっはああああ」
ユカ:「すっげぇ緊張してたんだよ・・・・アタシ・・・。もうみんな静まり返っちゃって」
私:「ぎゃッははあはッははあはははははっはあはははあっは腹いてぇ」
ユカ:「もう台無しよ〜!」
そのままユカの淡く甘く切ない恋は終わりを告げたそうだ。
|