前潟都窪の日記

2005年05月09日(月) ベニスへ向かう

4月13日(水)
 ようやくパリを飛び立ったエールフランス機はアルプス山脈を北から南へ越えて、アルプス山脈の南側を平行してベニスへ向けて飛んだ。窓を開けると雲海の上に頭を突き出したアルプスの山々が雪を頂いて佇立しているのをこ一時間も眺めていたであろうか。名の通った山も幾つかを眼下に見たのであろうが、あまりにも数が多くて名前なぞとても判らない。







 パリやフランクフルトからアルプス越えしてスペインやエジプトやチュニジアへ飛んだことも過去に何回かあったが、こんなに長い時間アルプスの山々を観察できたのは初めての体験であった。

 やっとベニス空港へ到着して託送荷物が出てくるのを拾って鞄をチェックすると、なんと布製の鞄のファスナーを止めるスライダーの鍵穴が破壊されて、ファスナーが開いているではないか。中に入れてあった薬袋とか洗面用具とか幾つかの小物入れのファスナーが全部開けられていた。ざっと点検してみたが無くなっているものはないようでありホットした。この時は盗まれたことに未だ気がついていなかったのだが、眼鏡サックに忍ばせていたソニー製のICボイスレコーダーが無くなっていた。ベニスの宿について荷物を点検した時、初めて盗難に気がついたのである。




 被害は筆者だけでなく、他にも四人ほど金具を止め金具を壊されて中を物色された痕跡のあった同行者がいた。この人達は鞄の破損というだけの被害で内容物を盗まれてはいなかった。バリでは乗り継ぎに三時間もあったのでこの時間帯に狙われたものであろう。もうかれこれ7〜8年前スペインを訪問した時にもフランクフルト空港でこれと同じバッグの同じ箇所を壊されて内容物を物色されたことがあったのを思いだした。この時は内容物の被害はなかったのであるが、楽しかるべき旅が入り口のところでつまづき嫌な気分が一日中抜けきれなかった。貴重品は託送荷物の中にいれないのが旅の鉄則であるが、ボイスレコーダーを安易な気持ちで忍ばせたのは間違いであった。己の迂闊さに余計に腹立たしく出鼻をくじかれた感じであった。

 空港からはクロケットという港まで迎えのバスに乗って水の都ベニスへ向かった。

 ベニスへは船でしか交通手段がない。乗り込んだ水上バスからルネッサンス時代の面影をとどめる街並みを眺めていた。高い塔の右側に僅かに見える丸いドームがサンマルコ寺院











Vitamin Mail=最新の小遣い稼ぎ用のツール








 < 過去  INDEX  未来 >


前潟都窪 [MAIL]

My追加