作業に疲れて、何気なしにテレビのスイッチを入れたらNHKで「マルコ・テンペストが語るバーチャルマジックの魅力」という番組を放映していた。 初めて見る手品師であったが、大きな仕掛けがなく、街中に飛び出してなみいる人々をさりげなく驚かせる術は見事であった。 この種のマジックや手品を見ていていつも感じるのは、よくもまあ上手く騙してくれるものだということである。手品やマジックの場合見せ物であるから観客も騙されることを楽しんでいる節がある。ただひたすら演技者の芸に見ほれることになる。
ところが実社会での手品となると騙される方は被害を受けるから困ったことになる。耐震強度偽造事件は近頃稀に見る人間の物欲につけ込んで、被害者の発生する壮大な手品であったと言えよう。
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