2006年01月19日(木) |
港町ザダール・・・クロアチアの旅 |
4月18日(月)
プリトヴィツェ湖に別れを告げ、港町ザダールへ立ち寄った。ここは漁業の盛んな町であるが、欧米の人々のリゾート地にもなっている。この町の岸壁に最近造られた波を音楽に変える設備は世界でも初めての試みで最近完成したばかりである。
写真はザダールの町へ入る手前でバスの中から撮影したものである。左側前方の町がザダールである。
昔栄えたが産業革命に取り残されて、一時衰退した城郭都市であっても、文化遺産をかたくなまでに保護したお蔭で今観光ブームに沸き返っている都市が欧州には多い。
 プリトヴィツェ湖を朝出発してバスで長駆約2時間半かけて港街ザダールへ到着した。港を散策しているとき、漁船が獲物の鰯を水揚げしているところへ出くわした。
この港街の波止場には波のエネルギーを利用して波動を自然の音楽に作り変える珍しい装置があった。この装置は世界初めてのもので最近完成してお披露目があったばかりだという。1週間前のことだという。
港街ザダールへ立ち寄り中世の名残の残る街中を暫し散策した。 写真はザダールの街の全景を観光協会のパンフレットから転載したものである が、写真下辺の岸壁には珍しい仕掛けがしてあった。波の動きをパイプに取り込んで天然の音楽を創出しようという試みである。世界でも初めての試みで、岸壁に立つと得も言われぬ妙なる波動のメロディーが流れてきて観光客を驚かせる。この施設はつい最近完成したばかりであった。
ザダールの町にはローマ時代の遺跡も残されていて、アドリア海沿岸の諸都市の中でも歴史が古い。 市の岸壁のところに最近できた波動を音楽に変換する施設が2005年に完成したことを記したザダール市の市章。この上に乗って波動音楽を聞くと一番音響効果がいいと言われている。市章には次のような文言がクロアチア語で書かれている。
GRD ZADAR 2005 MORSKE ORGULJE
ダルマチア地方で一番大きな教会がこのアナスタシア聖堂である。時の流れの中でいろいろと洋式も変化してきたが、現在のこの洋式はロマネスクを代表するものである。
ヨーロッパの教会建設は完成するまでに随分と時間がかかっているものが多い。百年以上かけて建設されたものもそう珍しくはない。時の流れの中で様式も次々と変わっていく。
ザダールの街は歴史が古いから、ローマ遺跡も残されており、遺跡の中は子供達の格好の遊び場となっている。 写真はシモン教会前のローマ遺跡
・春の日に 遺跡に遊ぶ 子供達
歴史の古い町ザダールは散策するのに楽しい町である。こじんまりと纏まっているところがいい。ヨーロッパの城郭都市というのはあちらこちらにあるが、アドリア海沿いのこの町の雰囲気はとてもよく旅情をそそって尽きないものがある。
写真は市の観光協会が発行しているパンフレットからザダール市街の街並みを俯瞰したものを転用した。
ザダールはショートステイしてゆっくりと過ごしてみたい魅力ある街である。
ザダールは漁師町であるとともにリゾート地でもある。写真はthe church of st.Donatで周辺地域を散策すると昔の面影が随所に見かけられる。しかし、1991年のユーゴースラビアからの独立戦争ではこの町も内乱に巻き込まれ、民家のあちこちに銃弾が打ち込まれた。内乱が収まり10数年が経過し、今では戦火の爪痕は見つからない。しかし、注意してみると補修されないままになっている小さな弾痕の跡を見つけることができる。
外見は内戦があったことを忘れさせるような町の佇まいである。激しく壊された家屋は補修されて綺麗になっている。しかし、小さな弾痕は補修されることもなくそのまま残されている民家が散在する。
ガイドに説明されてそれと気がついた小さな弾痕の写真である。
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