2006年01月21日(土) |
皇帝ディアクレティアヌスの町トロギール・・・クロアチアの旅 |

4月19日(火) 朝スプリットの宿を出発してトロギールへ向かった。ここにはローマ皇帝ディアクレティアヌスが晩年を過ごした宮殿がある。このトロギールは島になっていて島全体が城砦になっている。
写真左はトロギール観光協会のパンフレットから援用したトロギール市の俯瞰写真である。街全体が島になっている様子がよく判る。 写真下はトロギール市への入り口の橋で自家製の野菜や花を売っていた老婦人である。
今日の俳句
・春の花 ひさぐ婦人の 皺渋し

トロギールはローマ皇帝ディオクレティアヌス(284〜305在位)が晩年の宮殿を営んだ土地である。
ディオクレティアヌスはダルマチィアのサロナで生まれた解放奴隷の子であった。軍人としての優れた手腕により執政官に就任、ヌメリアヌス帝の死後皇帝に選出された。活動的、精力的で知性あふれる支配者であった。彼の下で皇帝権は絶対化しローマは元首政治から専制君主政治へと移行した。
彼は政争で暗殺されることを最も虞れ、安住の終の住処をこの地に求めたと言われている。
写真上左・・ディオクレティアヌス宮殿復元図 写真上右・・ディオクレティアヌス宮殿の一部 写真下左・・宮殿内部の天井 写真下右・・ディオクレティアヌス帝の胸像
今日の俳句
・権勢も 今は遺跡 肌寒し

トロギールの城郭内を散策した。点景の写真を四葉掲載しておこう。
写真上左は ディオクレティアヌス宮殿近くのレストラン
写真上右は城郭内の路地風景
写真下左はある教会の塔
写真下右は体重測定の商売。体重を計る商売が現存することに驚いた。
今日の箴言
・時代の急速な変化、技術革新に背を向けて昔ながらの生活を続けることも一つの見識である。
トロギールの城郭内を散策していたら、ここにもやはり紅灯の巷というものがあって、賑やかな声の聞こえるバーがあった。覗いてみると酔漢がこちらを向いたのでカメラを向けるとポーズを作ってくれた。
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