2003年08月22日(金) |
海賊 (自由の代償に自由を失う愚かしくも誇り高い者達) |
『PIRATES of the CARIBBEAN THE CURSE OF THE BLACK PEARL』
●観てきました〜vv 『パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン/呪われた海賊たち』 素晴らしくエンターテイメントに溢れている作品です!
●と云うか。 思いっきり私の好みと合致していた、と云うんですかね?(訊くなよ) 娯楽性に富んでいて、手堅くまとまっていたのが好印象です(笑) 映画を見終わった時に、「観て面白かった、(ラストに)納得できた、続編があったら観たいかも」と思える作品ってなかなか最近の娯楽映画ではなかったので。 もちろん、これは個人的の感想で。
「これなら続編があったら、必ず観に行くよ!」
と、素直に感じられる作品でした。 わりかし少ないですよね最近のモノは。
●ディズニー が、TDLにある“カリブの海賊”をモチーフに映画を創ってくれ。 と云うところから始まったらしい映画ですが、きちんとした歴史があるファンタジーな“海賊映画”に出来上がってました。 これはパンフレットにあるんですが、空想上の海賊でありながら、背景と歴史と実情と、そして今の感性を取り入れた映画になっいるそうです。 兎も角、嘘も真実ですから!(笑)
●内容と手応えと続編を感じさせるラスト! 見終わる前にコレは続編をとても期待出来る内容だっただけに、ラストのオチは最高でした!(エンドロールまでは絶対居た方が面白いです!)
●ジョニー・ディップが! もう、何よりもジョニー・ディップが最高すぎてっっ。 『シザーハンズ』からの癖(?)と云うよりも変人な役柄が多い彼ですが、 彼だからこその演技が最高なんですっっ!!
●“海賊” と云う役柄にあって、既成の海賊とは懸け離れた、それで居て概念に引っ掛かるというか、ジョニー・ディップならではこその海賊が出来上がっていて! 登場の仕方が、最早これは彼でしかなしえなかった場面で、彼だからこその場面の映えも、面白味も、呆然感も、全ては計算され尽くした“してやられた”って云う感覚の出来映えなんですよ〜b(>_<)d
嘘吐きで正直者で女に非道くて真面目で不真面目で愚かしくも愛しい “ジャック・スパロウ(船長)”
こんな愛すべきキャラクターが出来上がったのはジョニー・ディップだからこそだと思うし、彼じゃなきゃジャック・スパロウはあんなにも魅力溢れる海賊じゃなかったと思う。
●40歳の彼 ジョニー・ディップは今年40歳でした。ってか見えません!演技している彼は30代前半くらいで行けます。共演しているオーランドは26歳なんだけれど、どちらも良い意味で少年性があると云うところが良かったですvv
●オーランド・ブルーム 『ロード・オブ・ザ・リング』で、レゴラスを演ってらした彼です。 実は、『ロード〜』の時の彼にはまるっきりと云って良いほど興味ありませんでした(笑) 全然、と言っていいほどの魅力を感じなかったんですよね。なんでだか(正統派過ぎたからか?) 唯、今回の彼は違います!(私的感性) 魅力を全開で感じておりました!(呆/笑)
……髭面に魅力を感じたらしい。
イヤ、本当に。 最近、どうにも好みがだんだんと渋くなっているようで(苦笑) 髭面のオーランドはとっても宜しいです(莫迦者です〜・苦涙)
真面目でファザコンでもしかしたら流されやすく、未熟で成長途中で実はアイデンティティを探しながら生きている不器用な“ウィル・ターナー”
彼自身が‘隠し球’であったこと。正義感に溢れながらも少しばかりヘタレな彼を正統派として成らしたオーランド・ブルームが演じたからこそ、後の深読み感が出来て楽しい(笑)←腐女子的意見で(…えーと)
父も気になるところね!(……えへ?)
●他の出演者 も、みんながみんな格好良すぎてさ。 ヒロイン“エリザベス・スワン”を演じたキーラ・ナイトレイも漢(おとこ)前でさぁ〜。ウィルよりも、エリザベスの方が漢(おとこ)前に感じでしまったのは私だけか?(だろうな…)
海賊たちも、呪われた海賊も素晴らしく個性が立っていてvv
あぁ!あと2回くらいは観ても全然構わないよ!私はっ。
●サントラ 良かったです〜。TVCMで使われている音楽が好き。 重厚で、映画観てるさッ、って感じになるの。
●CGも 凄いですね。本当にアレは。 月の光を浴びると、呪われたが所以の本来の姿が浮かび上がる。 クライマックスの戦闘シーンは、光陰の空間が微妙に入り交じっていて、そこで剣戟を繰り返す。 違和感を感じずに見入れました。 他に、海賊と云えば、海! で、船底を通り過ぎる魚の陰とか、揺らぐ水面とか。 綺麗だったなぁ。
●ブラック・パール号 が、霧を引き連れて登場する様も、素晴らしく、幽霊船!って感じでしたし。
●呪い 作品の重要な部分を占める呪い。 人間としての、当たり前の欲求が満たされることがないことこそが、 最大にして最凶の呪い、でした。 死ぬことも、飲食することも痛みも喜びも楽しさも眠ることも何もかも、感じることが出来ない。 終わることのない飢餓感。
欲望を欲するあまりに人間とは愚かで、奪われた事への喪失感と悔恨で更に不可思議なループを紡ぎだすモノなんですね。
●もうね、 なんか凄く沢山言いたいこともあって、どうにも止まらなくて楽しくて面白くて明日だって観に行っちゃうのOK!って位な作品に久々に出会えて嬉しいです。
●TDL 久しぶりに行きたいです。 “カリブの海賊”に乗りたいよ。
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