われ想う
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1月17日。
私は「あのとき」、頭から布団をかぶって熟睡していた。 引きずり込むような睡魔も、ずっしり重い冬用の掛け布団も、 全部を吹き飛ばして叩き起こすような、揺れ、揺れ、揺れ。大地の揺れ。
明るくなるにつれ、自分の頭が覚醒するにつれ、 目の前の映像が、夢や幻でないことを知る。
ただ心配するしかない時間が過ぎる。
おにぎりを作って、父親の運転する車で神戸の親戚を向かえに行く。 行けるところまで。
そのときの、あの光景は、網膜に焼き付いて離れない。絶対に忘れられない。
あれから7年。もう、そんなに経ったのか・・・。
戦争や疫病、災害。人間を悲しみに突き落とす出来事が、次から次へと。 何故ですか。私たちは、ふるいか何かにかけられているのですか。 どうして真っ直ぐに生きていけないのですか。
あのときで途切れてしまった命に合掌。
そして、私は、生きている。何だか、ダラダラと。鬱。
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