われ想う
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昨日の日記で書いたThe Spy"C"Dildogを買ってみました。 ほぅ。←感想です(笑)。 好きか嫌いかって言われたら、断然「好き」っす。 ギターのうねりとか、リズム隊の音位置とか、歌ってる世界観とか空気とか湿度とか(笑)。 若いのに上手いなぁ、なんていうババアな感想も付けて「好き」です。 でも、疼かなかった。
綺麗なんだね、凄く。お洒落でキラキラしてる。 色気もあるし、乙女(っつう年齢ではありませんが)心を充分にドキドキさせる。 でも、全身に回らなかったんだよ、毒が。 いいとこで終わったっていうか(苦笑)。
二者はまったく違うもので、比べる対象ではないんだけど、 ここまで「同じ世界の空気」をまとわれると、意識しなくても並べてしまう。 何にせよ、もうひと盛りの毒が欲しかった。そんな感じ。 でも結構ハマってるよ(笑)。
そんなことを考えながら、今さらながら吉井和哉の『声』の圧倒的存在感に脱帽。 何か最近、このおっさんにいいようにされてる気がして嫌っすね(←天の邪鬼)。 彼の声には毒がある。 それは真綿で首を絞めるように、気持ちいいのと怖いのとの境目を、ギリギリでかすめる。 芥子の花、ありますね。 これはその昔、赤ちゃんの夜泣きを静める薬として用いられていました。 いわゆる「秘薬」ってヤツです。 その効能が、度を越したってわけやね。現代の芥子の存在は。 そういう歌声が、音が、心地よく響く。 奴の歌声は芥子の花だ。 上手いか下手かと言われたら・・・下手じゃないけど上手くもないだろう(苦笑)。 個人的な趣味だけど、ここ数年のボイトレに通うようになってからの歌声と、 裏返ったのかひっくり返ったのかが曖昧な(苦笑)「JAM」辺りの歌声を比べると、 後者の方が、好き。味があって、艶があって、毒があった。 将来性(喉に対するメンテとか)を考えれば、絶対的に前者なんだろうけど、 綺麗なだけじゃつまらないのだよ、明智君(←誰だ)。
そういった判断で考えられないところに位置付けされるNOISYの歌声も好きですよ(爆)。 でもどちらかと言うと「大田宏」としての歌声は、全身に回るタイプに属します(俺基準)。
ちょっと闇を抱えた歌声が、聴きたい。
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