われ想う
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2002年04月08日(月) 雲間から差す光

のようだった。そんな、歌声だった。

昨日、さいたまスーパーアリーナでのゆず。
天井が、すぐ頭上に迫るほどの席で、腰を落ち着けたとき軽く立ち眩み(苦笑)。
ぎっしり、というより、みっしりといった会場。これぞ満席

私にとって、ここ数年、彼らの歌声が命綱の役割を果たしている。
彼らの放つ言葉のひとつひとつが、傘になったり、杖になったり、道標になったり。
優しくくるむ羽毛布団にも、たまには防弾チョッキにもなる。
泣くかなぁ・・・と予測して行ったのだが。
だが。
辛いとか悲しいとか、嬉しいとか切ないとか。
そういった「感情」の一切合切を、軽〜く飛び越えてしまうほどの感動。
会場に響く歌声を目の当たりにして、言葉が無かった。
バカみたいに「うわぁぁぁぁぁぁぁ〜」と感動するだけで手一杯だった。
「歌声」を聴いて涙したのは、昨日が初めて、だった。

悠仁はエナターティナー。岩ちゃんは職人。
悠仁がマジシャンで、岩ちゃんが大きなタネ。
一人一人が専売特許を持っていて、それが二乗される。無敵。
「元気ですかー!!」と、幾度となく悠仁が問いかける。
問いかけられている、のに、その声を聞くたび、元気が蓄積されていくのが解る。
「頑張れ」なんて言われなくても、この数時間後には、
きっと「頑張れる」状態になっている、そんな確信すらあった。
1曲が終わるごとに深々と頭を下げる二人を観て、
自分の価値観が歪みつつあったことが、何か・・・浮き彫りってやつ?(苦笑)
LIVEとかお客さんに対する姿勢を・・・・・・考えてしまいました。

そして、何より。
歌声。ゆずの歌声。
高い空から雲間を抜けて差し込んでくるあたたかな光、そんな、声。
特に、岩ちゃんね。彼の声は・・・・・・天使のようです(笑)。救われました。マジで。


 誰もがみんな ひとりぼっちを抱き締めながら生きている


そうだね。でも、


 僕と ともに 行こう アゲイン


そうだよね。歌は、私と一緒に、生きてくれる。
全て何もかもが、無くなったとしても。
一人でも。そして独りであっても、この二本の足で立たなきゃいけない。
そんな時、隣にそっといてくれる。



一生涯に出会えるか解らないような時間を過ごせた。
だから、今朝目が覚めたとき、もう私が消えてもいいなって思った。
今までの記憶、全部無くなっててもいいかな、なんて考えた。

でも、光があるから。
雨雲でも、暗雲でも、雷鳴轟く厚い雲でも、その上には必ず光があるから、
だから、私は呼吸をし、こうして、生きている。


睦月 |MAILMy登録