われ想う
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いつのことやら忘れてしまうくらいの話。 普段殆ど聴かないラジオがついてた。 カーステじゃなかったら、まず耳にすることはなかった。
もう9割方の記憶が曖昧になっているけれど、 海岸線を走る自分の車のスピードと、 飛行機がググーンと上昇するようなメロディが、 得も言われぬほどピッタリで、そのあとすぐCDを買ってしまった。
それから時は経ち。 ある日新宿で、その声を聴いた私は、思わず振り返った。 白いシャツを着て、アコギ1本だけ持って、細くて背の高いお兄さんが、 陽水の「傘がない」を歌っていた。
私は、感覚で生きているところがあるので、「ピン」と来たことや第六感を重んずる。 しかも、それを外さない妙な自信がある。良いことも、悪いことも。
ここで聴いた「傘がない」。 『君に会いに行かなくちゃ』ではなく『君の声を聴かなくちゃ』であった。 店内の片隅でのインストアLIVE。お客さんは熱心なファンが2,3層取り巻くだけ。 近寄ってみれば、「千綿ヒデノリ」とあった。
この瞬間が、千綿くんの歌声と私の再会。 当の昔、ラジオで聴いて即買したCHASEのボーカルだった人。歌声。
たった1曲しか知らないバンドだったのに。 CDを買ったことすら忘れてしまいそうな存在だったのに。
繋がるべきものは、自分の知らないところで、脈々と繋がり続けているのだ。 何だかとても、嬉しくなったのだ。
またしても時は流れ。 今日、新宿TOWERであった千綿くんのインストアに行ってきました。 千綿くんの歌声と再会した、同じ場所でした。 でも、来ているお客さんの数はすし詰めのギュウギュウ。大反響です。
一番後ろ、背伸びで観ながら、良かったねぇ・・・などと思ってジンとしてしまった。
地球上の人たちそれぞれが、様々な軌跡を描いて、日々生きている。 出会えた人、出会えなかった人、これから出会う人、もう二度と会えない人。 その瞬間、その瞬間が、私たちそれぞれの奇跡なんだな。
千綿くんの歌声が、私の奇跡です。
ゆずれない僕も ワガママな僕も 泣き虫な僕も 行け 行け 向かい風に邪魔されたりしながら 本当の僕を探すんだよ
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