われ想う
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もしかしたら、「暴言」とも取れる言葉が出てきます。 でも、ここは私に他ならないので、書く。 私が感じたことだから、私の言葉で書く。
いいバンドが、ひとつ先へと進むために、散った。 幸せなことに、シークレットで行われた最初のステージを除いた他、全部。 それも片手で足りるくらいの数だけど、その全部を観られた。
その空間に身を置くたびに、どんどん楽しさが加速するようで、 観てるこっちは、そりゃあ楽しくて仕方なかった。 ステージ上のメンバーから、キラキラした銀粉が降ってくるような錯覚。 もっと長い時間観たい、もっとたくさんの曲が聴きたい。 このバンドに対しての欲が積み重なる。それがとっても楽しかった。
そして、今日が最後だった。 一本一本で加速するような充実感は、何も変わらず今日も一緒。 でももう、次は無い。 それぞれの「次」へと進むために。
きっとね。その「次」も、きっといいバンドになると思う。 センターに立つ、その姿を観ていて、そんな気がしました。 確信も何も無い、単なる予感ですが、そんな気がしました。
「格好いい自分は、もうないです。このままです」 なんてことを、言ってたっけなぁ。 「や、別にいつも『普通』なんですけどね」とかって。
…真正面を見据えて、こんな風に言う姿を見て。 勝つとか負けるとか言うてるうちは、勝てっこないかも なんて思ってしまいました。
「勝つまで」ってことは、今ンとこ、勝ててないってわけなんでしょう? それはさ。「負けを認めた」ってことじゃなくて、 「自分を認められてない」だけなんかもな…なんて、思ってしまった。
私も、勝負の世界に片足突っ込んでた時期がありますから、 そりゃあ「負け」るのは嫌だし、悔しい気持ちもこれでもかってほど経験した。 ひとつ勝っても、その次に勝ちたいと思う。それに勝ったら、またその次。
でも、音楽ってのは、こういう勝負事じゃないと思うのね。 闘うとすれば、相手は自分自身じゃないのかなぁ…。 最終的に目の前に立ちはだかるのは、自分。己との一騎打ち。 終わりとかゴールって、結局のところ自分なんだよ。 切磋琢磨して、自分自身を奮い立たせるのは悪いことじゃないっす。 でも、何つうの…? そういう、目に見えてわかる「勝ち負け」とはちょっと違うような気がする。 そこから一歩抜け出したときに、「勝った」ってなるのかもね。
この夜のボーカル氏の言葉を聞いて、そんな風に思った。 「あ、この人は今、勝ってる」って思った。 でもたぶん、あの人の中に勝ち負けなんて、おそらく無いよ。
勝ったとか負けたとか、そういうことから脱却した人が、勝利者だと思う。
まだまだ、険しいねぇ。いろいろと。お互いに。 しかし。勝つために集まってきた者同士なんですから、ぜひガチンコで。 何をもって「勝ち」とするのか興味もあるし。 私にしてみりゃ、去年の夏の時点で、既に大勝利だったんだけどさ。 この辺りは、一介のファンと当事者であるメンバーの差ですかね。
生まれた音楽は、ずっと生き続けるもんだ。 ありがと今まで。これから、楽しみにしてます。
♪non
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