ただ唄が歌いたかっただけなのに。胃がぎりぎりして 吐きそうになる。手のひらを覗き込んだら捨てたはずの 腐敗した過去の塊が転がっていた。何度も何度も捨てたのに どうしてここに戻って来るんだ。もう この匂いには耐えられない。僕はただ歌いたいだけなのに。