音を聴く日々。
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2004年12月11日(土) GRAPEVINE@恵比寿リキッドルーム

「地味な選曲で良かった。今回は期待してて大丈夫」
昨日のライブに行った友人からのコメント。
その言葉の通り、期待して行ってきました、バイン@恵比寿リキッドルーム。
初めて行った恵比寿リキッドは、恵比寿西口からすぐ、明治通り沿いにある黒くて四角い外観。割とこじんまりしてました。
建物を入って2階にライブハウスの入り口とタワレコのカフェがあり、
そこで開場を待つ、という作り。
敷地上しょうがないと思うけど、このフロアの狭さとロッカーの少なさがちょっと残念だったな。

今日はワンマンということで開場時間に合わせて入場。
ライブの行われるフロアは新宿の時と比べて奥行きがありました。
私たちはいつも通り西川さん前、そしていちばん前のエリア
(前から5〜6列目くらい?)に場所取り。
こんな前で大丈夫か?という不安もあったけど、久々に頑張って見ることにしました。

開演までの長い長い1時間、音楽話に花を咲かせながら待つ。
「昔は田中くんのこと“王子”って呼んでたよねー」とか。今考えると恥かしい・・・

ほぼ開演時間通りにフロアの明かりが落ち、メンバー登場。
田中くんは白シャツ(またかよ!と思った。最近のお気に入りなのでしょうか)、
高野さんも白シャツ、西川さんはおそらくグレーシャツ、金やんはえんじっぽい赤シャツ、亀ちゃんのみ黒Tシャツという本日の出で立ちでした。
1曲目は「豚の皿」から。隣の男が「やばい!」と叫ぶ。うるさい、何がやばいんじゃ。(心の声)
今日もこのままイデア曲中心でいくのだろうかと不安になる。
しかし、そんな私の不安をかき消すように2曲目は「アナザーワールド」。
わぁぁぁ。りーだーぁぁぁ(心の声、あまり意味なし)
この選曲にびっくり、そしてほっとして私はライブに集中し始めた。

あとはあんまり曲順覚えてない。
私はライブの内容が良いと、ステージが見えるか見えないかはわりとどうでも
良くなってしまう性質だ。ぼーっと上見ちゃったり。
ちょうど前には、身長が同じくらいの男の子がいて、田中くんがあまりよく見えなかった。けれど、それは私が感じるライブの良し悪しに全く影響しなかった。そういうライブが見れてうれしかった。

選曲は地味大歓迎の私でも「ほんとに地味だなぁ」と思ってしまう内容。
縦ノリな曲は本編中、「BREAKTHROUGH」くらいじゃなかったかと思う。イデア好きの人には物足りなかったろうなぁ。

印象的だったのは「ぼくらなら」「through time」「リトルガールトリートメント」
「覚醒」「Our song」。
「ぼくらなら」はね、「冬の曲をやります」という曲紹介を受けて演奏されたんですけれども。
てっきり私は「あ!Our songだ!」と思ってしまったよ。
つくづく最近の曲に疎いなと実感したよ。
「ぼくらなら」は最後と最初のギターのフレーズを田中くんと西川さんが顔を
見合わせながら弾くところが好き。あんまりそういう光景がないから。
そして「Our song」もやってくれた。
この曲は高野さんのタンバリンが私的に見所でした。
「through time」は初めてライブで聴いたかも。
CDだと割と軽い曲調ですが、入りのところのアレンジが変わってたり
適度な重さがあって良かった。
デビュー当時の曲だけど、全然色褪せてない。
懐かしいというより、今聴いてかっこいい。「覚醒」もしかり。
「リトルガールトリートメント」もねぇ、サウスバウンド以来じゃないかっていうくらい久々でした。
最近「Here」を聴いていたので嬉しさ倍増。万歳!西川さん曲。

あとおもしろかったのはストーンズのカバー。
「良くカバーはするけれども、マニアックで誰もわかってくれない。
ので今日はストーンズの曲をやります」(要約)という田中くんのMCを受けて演奏スタート。
メンバーみんな楽しそうでした。
曲のサビ部分では西川さんがギターを弾かずに、なんと打楽器(シェイカー?)を振っていた!
左腕をだらんと下げたまま、うれしそうに腕を動かす西川さん。
非常におもしろかった。そして間奏に入り、田中くんのギターソロ。
田中くんのギターソロが終わると西川さんは振っていたシェイカーを
袖にいたローディーさんに投げる!そして今度は自分がギターソロを弾く!
か、かっこいい・・・。
西川さんがアクティブだとすごく楽しい自分。いつからそうなのだろう・・・。

本編は「everyman,everywhere」で終了。ミニアルバムの曲たちは全て
本編中で演奏されました。
派手さはそれほどないこの5曲。
それでもライブで演奏されると曲のよさが、5人の演奏がじわじわ染みる。
これが私の好きなバインだと思う。

さぁ、アンコール。
田中くんは今回のツアーTシャツ(ピンク)を着て登場。
恥ずかしいけど、商売のために頑張ってるということでした。

1曲目はなんと「ポートレート」。ここまで地味選曲できたことに驚く。
サウスバウンドツアーを思い出してしみじみ聴いた。
田中くんのにこやかな表情が印象的だった。

続いては「アンチハレルヤ」「ミスフライハイ」。
ここでイデア好きの人達が最後とばかりに前に押し寄せ、客席前方はぎゅうぎゅうに。
お客さんのノリの変わりっぷりに驚いた。
そして今までの思いが引いてしまったのは否めなかった。

「良いお年を!」という田中くんの挨拶でライブは終了。
西川さんもぺこりとお辞儀をして去っていきました。

ミニアルバム「Everyman,Everywhere」が引っ張ってくれてできたこのライブで、
やっぱりバイン好きなんだなというところに落ち着けた。
これからもイデア曲でのお客さんの盛り上がりっぷりに喜べない自分が
入るとは思うけど、来年も引き続きバインを聴いていけそうです。



ましゅ |MAIL

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