音を聴く日々。
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2005年03月25日(金) fuzz maniax@SHIBUYA-AX

本日は坂田さんPolaris最後の日。
「これ、明日必ずやりますので」と仕事を明日にまわし、
定時19時に会社を出て、AXへ急ぐ。
会社を早く出るのはかなり気が引けるが今日はそんなこと
言ってられません。

19時40分AX到着。
今日はオープニングアクトに音速ライン、本編にOUTLOW、
フジファブリック、クラムボン、ポラリスというイベント。
開演は18時と早かったので、フジから見れればうれしいけど、
クラムボンからかなぁと思いつつAXに入る。
すると「パッパパッパッパパラッパパ」とフジの「銀河」が聴こえてきた。
おー。グッドタイミング。
なんとか3組目のフジファブリックに間に合いました。
フジは楽曲のひねくれた感じと歌詞に惹かれてたので、ライブを一度は見てみたかったバンド。
「銀河」は知ってる曲、ということで楽しんで見ました。
志村さんは前髪で顔が見えないのねーとか、声の出し方が浜省っぽいな、
とか、結構ギターがギュンギュンいうなーとか思いながら。
しかし、次のスローテンポの曲にあまり入り込めず、
水分補給のため一旦フロアを出た。
原宿駅から走ってきて喉カラカラだったから。
フジは5人編成で音は厚いんだけど、その厚さがひっかからなかった。
鍵盤の入っているバンドは基本的に好きだけど、音が好みじゃなかった、
という理由で。
最近、音数少なくて間があるような曲のが好きかもなぁと実感。
2〜3曲聴いただけの感想なので、何とも言えないし、
たまたま好みの曲じゃなかっただけかもしれないし。
フジはまたの機会に期待。

次、クラムボン。
郁子ちゃんの見えるとこ、という観点で場所を取る。
花粉症のお客さんを見た郁子ちゃんの
「マスクしてるね。そのまましてていいよ〜」
というほのぼのMCでライブスタート。
クラムボンとしては今年初のライブだったそう。
1曲目は「てん、」から「柏手」。(拍手じゃないって今気づいた)
タイトル通り、手を叩きたくなる、郁子ちゃんの鍵盤が小気味いい曲。
クラムボンは、フジと対照的に音が非常にシンプル。
でも、物足りなさは全くないし、それぞれの音が際立ってて好き。
そして、あー、シカゴ聴きたいなーと思ってたら、
2曲目は大助くんのドラムで始まる「シカゴ」でした。
おー!野音で聴いて好きになったこの曲、今日も楽しくリズムに乗りました。
続いて「てん、」から2曲やったところで、ミトくんが
「なんと、次で最後の曲です」
短すぎる!と開場からはどよめきが。しかし、
ミト:「でも、ほら次は・・・」
郁子:「みんなで見ようね」
ミト:「花道を作ってあげましょう」
納得。そして坂田さん最後のライブが近づいている事を知る。
クラムボンのラストは「バイタルサイン」。
次のツアーはチケットが取れなかったので、ここで少しだけでも「てん、」
の世界に触れられて良かったと思うライブでした。

イベントラストは、ポラリス。
坂田さんが脱退することは悲しいけど、もう自分の中で受け入れられている。
次のポラリスのシングルも楽しみだし、坂田さんのソロも見に行ってみたい。
ということで、とにかく、今日はライブを自分のペースで楽しもう、と思った。

今日は郁子ちゃんの出演なしで、メンバー3人プラス宮田さんの編成でした。
ライブはオオヤさんのギターから始まった。
あぁ、深呼吸だ・・・。
いつもは泣くほどうれしいこの曲もなんだか寂しげに聴こえる。
オオヤさんと柏原さんの表情は少し硬いように見えた。
サビではいつもどおり坂田さんのコーラスが聴こえる。
ひとつひとつが最後で、もう見ることができない。
演奏がいつも以上にすばらしいのがまた、何とも言えなかった。

「イベントに呼んでくれてありがとうございます」
というオオヤさんのMCの後、「光と影」。
そして「瞬間 introduction」〜「瞬間」へ。
ここでやっとオオヤさんに笑顔が見える。
なんだかほっとして少し気持ちが軽くなる。
今まで見た中でいちばん長い「瞬間 introduction」を聴きながら、
なんで坂田さんのドラムはこんなに乾いた良い音がするんだろう、
同じコードだけでどうしてこんなにも気持ちが上がっていくんだろう。
改めて感じた。
いつ、終わりが来るんだろうと心の隅で気にしながらも曲は進む。
でも、それに気づかないふりをして、踊った。
坂田さんがスティックを放り投げたのが見えた。

「瞬間」が終わると同時にポラリスの演奏も終了。
坂田さんはお客さんにに向かって手を上げると、真っ先に袖に下がった。
柏原さんが、下がってしまった坂田さんを気にする表情を見せたのが気になった。
私は、まさかこれで終わりとは思ってなくて、アンコールあるでしょう、
と疑ってなかったんだけど、なんと、これで本当に終わりだった。
「終了」のアナウンスが入ってもみんなアンコールを続けている。
ほとんどの人が帰ろうとしない会場には、何度もアナウンスが響いた。
機材の撤収も始まった。
アンコールがなかったことは残念だった。もっと聴いていたかった。
でも、いつまでも終わらないお客さんの拍手を聞いて嫌な気持ちはしなかった。
会場を出て、背中を触ってみると汗でびっしょりになっていた。
汗をかいてることに気づかないくらい集中していたことにはじめて気づいた。

最後に納得いく選曲と素晴らしい演奏を届けてくれたPolaris、ありがとう。
坂田さん、お疲れ様でした。最後までかっこいい音を聞かせてくれてありがとう。
寂しいけど、今日のライブを見れて、悔いはない。
でも、イベントの短さにもやもやさが残ったのは否めないなぁ。
新生Polarisを見るまでこの気持ちは続くかもしれない。


ましゅ |MAIL

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