音を聴く日々。
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2006年08月27日(日) |
スペースシャワー列伝〜噛噛の宴〜@渋谷CLUB QUATTRO |
昨日から続く頭痛が治らなくて困るな〜、なんて思いながら、 貰った商品券があるのをいいことに、資生堂はクレドポーの高級美容液を お姉さんに薦められるままに買ってしまいながら、 行ってきました、スペシャ列伝に。 スペシャ列伝なんてスネオをロフトに見て行って以来だから、4年ぶりくらいか。 このイベントの主旨が新人さんの紹介であることを、今日初めて知りました。
開演直前に会場到着。 既にフロアが満員だったので、椅子があるところの後ろで取りあえず見る。
1)カラーボトル 仙台在住という4人組バンド。 ギター、ベース、ドラムとボーカルの人(黄緑色のパンツがまぶしかった) はハンドマイクだったり、アコギ弾いたり。 「あんたは松山千春か!」と突っ込みたくなる熱いボーカル。 私の苦手な歌い上げる系。 しかし、叙情的な歌詞になんだか心うたれ、 泣きメロ炸裂ギターがなかなかの好印象でした。 余計なことは言わない潔いMCも良かった。 今時あんなに歌い上げるバンドも少ないから、逆にいいのかもしれん。
会場右手には、スクリーンがわりの白い布がかけられていて、 PVでも流すのかな、と思っていたら。 セッティングの間には、アロウズのリュウジさん&キャンディさんによる アーティストインタビューが流されてた。 今演奏終わったばかりのバンドに感想などを聞いて、 待ち時間を和ませてくれるこの企画。 リュウジさんの心があるのかないのかわからぬ質問、 微妙な間で場の雰囲気を壊すキャンディさん(いや、それだけではないが・・・) おもしろかったです。
2)APOGEE シンセ担当の人のワンレンな髪型が気になっていたAPOGEEは、 期待通りにかっこよかった。 今まで聴いたことない音世界。 時に荘厳に、時に浮遊しているかのような空気を作り上げるシンセの音と、 美しーいキーボードのメロディ。 バキバキいうベースと、重量感がありながらもリズミカルなドラム。 そしてあの良い声のボーカルはずるいよねー。 何歌ってるかとかあんまり関係なくて、とにかく音としての声が印象的だった。 あと、スーツにサングラスでキメキメなベースの方、非常に気になりました。 首をずっと振ってたかと思うとシンバル叩きに行ったり、 ベース弾かずに手拍子だけのパートがあったり。 不思議なバンドであった。
3)Base Ball Bear Base Ball Bearは「Crazy For Youの季節」からスタートで、 細かく刻むドラムのリズムが、序盤からテンションを上げてくれた。 メンバーの若さそのままに若さ溢れるライブであった。 このバンドは、小出くんのボーカルが苦手な部類に入るのだけど、 なんだか好きなんだよね。リズムが良いんだろうか。 そんな踊れるリズム(どんなリズムだ・・・)にのせまして、小出くんが 「ダンス!湯浅!」 といったかと思うと、湯浅くんがギターを置き、タンバリン持って踊る場面もあった。 小出「好きに踊ればいいじゃなーい!」 そしてステージ狭しと好き勝手に踊る湯浅くん。 なんだったんだろう、あのコーナー。 おもしろかったが、リュウジさんに比べたら、まだまだ甘いぜ!と私は思いました。 ラストの「ELECTRIC SUMMER」は良かった! 小出くん曰く、夏のキラーチューン。キラキラポップソング。 関根さん(顔ちっさい!)のコーラスもキラキラ。 夏が終わる前にうちに聴けてよかったですわ。
4)PERIDOTS すごい、人気あるらしいので、楽しみにしてたPERIDOTSさん。 一人きりで登場。シンプルに弾き語り。 見た目はいたって普通のお兄さん。MCもぼそぼそ言ってる感じ。 しかし!ぼーっと聴いてるうちにいつの間にか引き込まれ、 いつの間にか夢中になってるような、魅力の持ち主。 前にCDでちょろっと聴いたときは、それほど印象に残らなかったんだけど、 生で聴いたら持ってかれた。 大滝詠一さんみたいな深みのある声だった。 うーん、人気ある理由がなんとなくわかりました。
5)the ARROWS はい、トリはアロウズです。 アロウズの時ばかりは踊りたい!、踊らないといられん!と思ってフロアに降りた。 SEが新しくなってたな。また山内さん作だろうか。 ライブはね、とにかく楽しくて、ずっと聴いていたくて帰りたくなくて、 泣きたくなりましたわ。 前にいた女の子2人組みがリュウジさんのアクションに大爆笑しつつも、 曲に聴き入ってて、なんだかうれしくなりました。 アロウズの実力だったら当たり前かも知れんけど。
セットリスト: JIVE JIVE/ナイトコール/恋は摩天楼/スターサーカス/BGMの向こう側/ ロックンロールダンシングガール EN. oh!ベイビー!!
前回見たのは、ロックインジャパンなんですが、 その時は楽しみにしすぎてたのとフェスで興奮してたのとで(苦笑)、 なんだかよくわからないうちに終わってしまったのです。 だから今日は自分のペースで、落ち着いて見れてよかった。 アロウズは、初めて見たときから完成度の高い演奏と、 綿密なメロディの絡みがすごいなぁ、と思ってたんだけど、 最近はそれに良い意味でのラフさというか、ダイナミックさが加わって、 さらに大好きになってきた。 特に今日は、シュンジさんのギターが、前に出てて良かったなぁ。 音だけじゃなくて、パフォーマンスも勢いあった! やはり、どうしてもリュウジさんの魅惑的な(笑)ダンスに目が いきがちなのですが、他のメンバーさんもどんどん前に出て、 楽しそうにステップ踏んでたもんね。 シュンジさんは、1曲目で既に帽子飛ばしてたし、 キャンディさんと山内さんもじりじり寄り合って弾いてて、熱かった。
MCでは、テレビの収録してんのに鼻水がびろーんと出てしまった、という きまりきらない自分を語るリュウジさんが微笑ましかったです。 しかも、カメラさんはばっちりその瞬間をとらえていたらしい。さすが。
曲では「スターサーカス」がもーう、抜群。 イベントだとアップテンポの曲中心なのでたまには「大脱走」とか聴きたいなぁ、 と思っていた今日この頃。 そんな時にやってくれたミドルテンポの「スターサーカス」が染みました。
なんてことないことでつまづいては 君の一言で救われたりする こんな風に見えても僕のいる 世界は過酷でさ甘っちょろくなんかない
リュウジさんの声もギターのメロディも優しく響くのだ。 踊れるアロウズも良いけど、聴かせてくれるアロウズも良い。
なんだか、アロウズ見たら明日も頑張れそうな気になってきた。 そんな気になれただけでもよし、とする。 楽しい時間をどうもありがとうございました。
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