音を聴く日々。
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ライブに良く行く私でありますが、今日は初のQueでライブ2本。 まず昼は「G・ウメザワ 3ヶ月連続アコースティック企画 〜早起きは山聞の得〜」を見る。 13時からだったんだけど、のんびりしてたら開演時間を過ぎてしまい、 下北の駅からQueまで走ってみたものの、 階段下りると既に岩崎さんの歌声が聴こえてました。
1)岩崎慧(セカイイチ) Queについたら、まだお昼なのに人でいっぱい。 作務衣みたいな上着を着た岩崎さんは即興なのか「今日は祭りだ〜」と歌ってる。 さっきまでウォークマンで聴いてた歌声の主が、今は目の前で歌ってる。 不思議なことだ。 2曲目からパーカッショニストのとまるさん(だったと思う)を呼んで、2人で演奏。 カホーンに座って、シェイカーやシンバルを操るとまるさんは、 おおはた雄一さんのサポートなどしてる方だそうです。 アコギとパーカッションで3曲演奏。
ウクライナ/ドール/ミソラ
岩崎さんの歌にこもってる感情が、まっすぐに響いてきて うれしいような、泣きたいような気持ちになる。 演奏がシンプルだから、いつもよりなおさらだった。 ここんとこ忙しくて毎日嫌なことばっかだ、 と思っていたのがすっと消えて生きてて良かったなー、とさえ思う。 大袈裟だけど、そんな声がする。
途中から岩崎さんはエレキギターに、 パーカッションの方はドラムセットに移動して、バトルという名の演奏。 「これでいつもどおりだったら、響ちゃんでええやん、てことになるんで」 だそうだ。 岩崎さんは寝坊した上に、エレキギターを忘れ、 LOST IN TIMEの海北くんに借りたそうです。 曲は「ふしだしの歌」。 しみじみした歌と、バトルというだけあって時々繰り出される 激しいドラミング、ギターソロ。 うわー、良いもん聴けちゃったよ、と曲に浸りながら思った。
最後はカバーということで、何演ってくれるのかと思ったら「夕焼け小焼け」。 いやぁー、エレキギターでこの曲がこんなにはまる人はいない。 良い歌、良い声、良いメロディー。素晴らしかった。
2)佐々木健太郎(アナログフィッシュ) 佐々木さんは一人きりで登場。アコギ持って座って演奏。 アナログフィッシュで言えば、朴訥とした下岡さんの歌のほうが好きなんだけど、 アコースティックで聴いたら佐々木さんも良かった。 本当にこの人は良い声なんだなぁ、と。 岩崎さんとは種類の違う声。喉が強そうで、高音になっても声が途切れたりしない。 斉藤和義さんのカバーもやってくれて、これがまたアナログの曲と一味違って、 素直なメロディーが声とあってて、きれいだった。 途中に告知で、 「今日は、深夜にも、いかんともしがたいケダモノとボインのイベントに ゲストボーカルで梅澤さんと一緒に出ます」って佐々木さんが言ったら、 「健ちゃん、俺も出たいー!」 て岩崎さんの声が客席からした(笑)。 ほんとに出てたら、豪華すぎだなぁ。
3)G・ウメザワ 最後は主催の梅澤さん。ニットキャップ被った頭が大きい。 1曲目はサザハリの「友よ」。力強い声は変わってない(当たり前だが)。 サザハリは解散しちゃったけど、また途切れずライブが見れることは、 うれしいことだ。 続けてソロになってから作った曲を、4曲くらいやったかな(かなり曖昧)。 別れの歌ながらあまりにロマンチックな歌詞で、 そのストレートさにすごいなぁ、と思わされる曲、 「パラダイス銀歯」という、老夫婦の愛(だと思うんだけど)を 歌った梅澤さん節炸裂の曲、 知り合いの劇団に書き下ろしたという、 殻をむいて〜ていう歌詞がおもしろすぎな「落花生チャチャ」。 もう、バリエーションが広すぎです。 おもしろい歌詞でも、曲が良いから笑えない。すごい。 途中には「本当のハンカチ王子は僕ですから。小学生の時から毎日持ってますから!」 というMCも挟みつつ、最後はサザハリ時代の曲で締め。
そして、そのままセッションへ。 「みんなで呼び込もう、せーの!」ということで 「けんちゃーん、けいくーん、とまるくーん」と本日の出演者を呼ぶ。 歌い手さん3人は、横並びに座り、 とまるさんは後ろでカホーンに座り、スタンバイ。 曲は「低所得者のみなさんにぴったり」という高田渡さんの「銭がなけりゃ」。 歌詞はね「聴いたあとテンション下がるかも」と梅澤さんが言うとおり、 楽しい感じの曲じゃなかったんだが、3人が順番に歌い次いでって、 サビではハモる様子を見てたら、非常に楽しくて。 岩崎さん→佐々木さんとギターソロが来て、最後は梅澤さん、 と思ったらソプラノリコーダーのソロだし。うまいし。 あー、もうステキすぎる。 最後は岩崎さんが立ち上がって客席煽り、 梅澤さんは帽子が取れて伸びたアフロがあらわに(笑) テンションが一気に上がるお客さん。あー、楽しかった。 ほんとに良いもの見させてもらって、梅澤さん、ありがとうございました。
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Queから出たらハックルのメンバーはいるわ(リハ待ちだったのでしょう)、 アナログの下岡さんはいるは、びっくりした。 そういえば、セカイイチのベースの泉さんもいたかも。
夜まで下北でぶらぶらして時間をつぶす。 たまたまよしもとばななさんの日記によく登場するカフェ「チャカティカ」 (こっちはたぶん、三茶のお店)を発見したので入ってみたら、 素敵なお店で感動。 チャイは茶葉の味がものすごく深いし、 バナナケーキは素朴で甘すぎなくておいしいし、 ケーキが乗ったお皿はほんのり温かいし、お店の人は優しいし、居心地良いし。 カレーもおいしそうだったので、今度また行ってみよう。
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さて、夜はハックル出演の3マンライブ。昼以上にぎゅうぎゅうのQueでした。 1)新宿フォーク フォークと言いつつ、全然フォークじゃないらしいこのバンド。 ギター、ドラム、キーボード、ベース、ボーカルに、 トランペットとサックス(時々フルート;サポートかな?)の女の子の計7人。 ボーカルはタンクトップにアフロにハンドマイクで、 何となくDJ OZMAさんを彷彿とさせるような・・・ 曲は、ソウル?、ファンク?ともかく踊れる。 ボーカルもミャーって、ダンスマンみたいな感じでした(笑)。 かと思えば、キーボードの旋律がきれいなバラードもあり。 曲はかっこいいのに、このおもしろい(見た目が)ボーカルの人は何?ってところが ちょっとアロウズはじめて見た時と被った。 あの、サックスとトランペットがいい所で入ってくるのが、ずるかった。
2)フーバーオーバー はじめて見た。4人組でボーカルギターが女の子だった。 鼻にかかった女の子の声が特徴的な正統派ギターポップ。 曲速め、短め、余韻あんまりなし、みたいな感じで、最初はあんまりだなぁ、 と思って見てたんだけど、なかなかどうして(笑)。 メロウな曲は声の伸びがいいし、リズム隊が好みだし、 ボーカルの子のMCは淡々としてシュールな笑いを誘うし、最後は好印象に。 ただ、みんなスーツ着てたんだけどね、 男性陣が学生時代は真面目でした、っていう良い人そうな人々で。 細身のスーツなんだけどモッズでもないし、 白シャツに普通のネクタイだし、 なんだかサラリーマンみたいでした。それは狙いか?
3)ハックルベリーフィン トリはハックル。「さざ波」でスタート。 本編は、Bootlog以降の曲がほとんどで、 前の曲は「Mountain」「ハリケーン」くらいだった。 それだけ、曲ができてんだなぁと思っていたら 「11月8日にフルアルバムを発売します」との発表があったよ!! フルアルバムは4年ぶりなんだそう。 もうそんなに経つのかとびっくりだよ、全く。 しかし、サクくんから(このイベントはQueの12周年記念イベントの一環だった) 「俺らなんて15年もやってるよ、Queなんてまだまだ甘ちゃんだね」 というコメントがあり、それだったら4年もそんなに長くはなかったかもなぁ、と思った。
アンコールは「夕暮れの風」。 これが圧倒的で、やっぱハックルすごいわ、と。 3ピースでこれだけ完成してて、物足りなくないのは、ハックルだけです。 私が好きなバンドの中で。 もっともっと聴いてたかったけどここで終了。 今度はリリース記念にワンマンやって欲しいなぁ。 そして、山口兄弟のほのぼのトークをじっくり聴きたいです。
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