音を聴く日々。
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2007年03月04日(日) 金沢で出会ったお月様

金沢は、最高気温19℃ですっかり春だった!
真冬のコートを着た私と母は、場違いな人だった。

さて、奈良美智さんの作品を見に行った金沢21世紀美術館。
全面ガラス張りの壁(金曜に取材した会社のガラスが使われているらしい)が
大きな弧を描く美術館の外には、grafによる赤いトタン屋根の小屋。
中には奈良さんが絵を制作するスタジオと、隣にカフェ。
カフェで窓越しに奈良さんの絵を眺めながら、トマトチキンカレーを食べた。
柚子茶も飲んだ。
黄緑の深い瞳を持つ、女の子がじっとこっちを見てる。
たくさんのドローイング(花椿の封筒に描いてあるのもあった)の
中にもいろんな表情の女の子がいる。
床には、使いかけの絵の具や、たっくさんの淡麗の缶が転がってて。
壁には子供から奈良さんへの手紙が貼ってあったり、チェブラーシカはじめ、
かわいい小物がたくさん並んでた。
ゴミ箱にはKENTの空き箱が捨てられてたり。
CDの中にはRIP&くるりのもあったよ。

そこにいた数十分は、それはそれは贅沢な時間で、現実離れしてて
夢見てるのかなぁと思った。
でも、現実だったんだな。

そして、美術館の中に入ると、薄暗い展示室に広がる「Voyage of the Moon」。
中央には弓形の屋根を持つ小屋。その上にどーんと鎮座するお月様。
お月様は、これまた黄緑色の目を持つ女の子(に見えた)。
どこかをじっと見つめているようでいながら、
実はどこも見ていないような、不思議な表情。
鼻の下からほっぺにかけての丸みが最高で、下から見たり、遠くから見たり、
随分の間、うろうろしていた。
ずーと見てたかった。
童話の世界に迷い込んだようだったなぁ。

美術館で残念だったのは、グッズがあんまり無かったこと。
買う気満々だったのにさー。
結局、トートバックとバッジのみしか買わなかった。
あとは、奈良さんに会えたらいいなぁ、と少し思っていたんだけど、
良く考えたら、前日に渋谷で映画の舞台挨拶だったのね。
それは、金沢にいないよなぁ。

21世紀美術館のほかにも、兼六園とか茶屋街とか
金沢を回ったんだけど、やぱり印象に残るのは奈良さんの作品。
行ってよかったのはもちろんなんだが、
やっぱりAtoZに行っとけば良かったという気持ちも強くなってしまいました。
とりあえず、今度は近場から攻めてみよう。
原美術館とか、AtoZカフェとかね。


ましゅ |MAIL

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