音を聴く日々。
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2008年05月17日(土) |
5/17 月球企画「取り付け自由 Vol.1」@渋谷 7thFLOOR |
本日は、ライブ3連チャンの一発目。 常々セカイイチのライブを見たいと思っているのだが、いっつも予定が合わない、 ライブが平日等で行けない等で全然見れない。 そろそろ見たくて我慢ならなくなってきたので、 ボーカル岩崎さんが弾き語りでもいいや、とイベントを見に行ってきました。
出演者は、サンゼン/大橋トリオ/岩崎慧(セカイイチ)/月球の4組。 岩崎さん以外はほぼ知らないバンドばかり、 しかも7thFLOORに行くのは初めてだったので、ちょっと行くのが億劫な面もあったのだが、 えいっと行ってみたら、これがとてもいいイベントで。 ほんとに2300円でいいのか?と思った次第でした。
会場の7thFLOORは、文字通りo-westの7階にあって、 ライブも見れるバーのようなつくり。 椅子に座ってライブが見れて、フードメニューがあって、 かつグランドピアノがあるオトナーな雰囲気の場所だった。 イベントが4時間にも渡ったので、椅子があって助かったなぁ。 肝心のライブのほうはどうだったかと言うと。
■サンゼン メガネで色白、華奢で理系男子のような方がボーカルの4人組(プラスサポート1名)。 ピアノの美メロ(生ピアノ良かったわー)が映える静かな曲から、ジャジーな曲、 ポップな曲まで幅広い世界を見せてくれるバンドでした。 リズム隊がしっかりしてて、ギターを弾きすぎないのが良い、 歌を大事にしてそうな人たちだった。 ボーカルの方は、オザケンが感情をぶちまけて歌うような (曲によって腹から声を出したり、ささやくように歌ったり) 声の持ち主で、独特の味があってよかった。 特に印象深かったのは、ボーカルの方がギターを置いて、ハンドマイクで歌ったジャジーな曲。 恥ずかしそうに、しかし楽しそうにぎこちないステップで自由に踊りながら歌う姿が好印象だった。 曲もかっこよくて、座っているのがもどかしくなりました。
■大橋トリオ 肩にかかるくらいの髪と無造作な髭、帽子が非常に渋い大橋さんの ソロプロジェクト、大橋トリオ。 トリオといいつつメンバーたくさんいました。 アコギ・ピアノを自由に操る大橋さんと、 ギター・ペダルスティール(でいいんだっけ?)の人、 ドラム、ウッドベース、キーボードの全部で5人。 みんな玄人って感じの落ち着きよう。 普段見るバンドとは一味もふた味も違う、非常に上手いジャズバンドのような人たちだった。 柔らかく、伸びのある声で歌う大橋さんの声は、まさに癒し。 ラジオで聴いたことのある曲もあったからか非常に耳馴染みがよくて、、 さわやかな風に吹かれているような曲や、スローなバラードでは気持ちよくて眠くなった。 大橋トリオ目当てで来てた人が多かったようで、演奏の間は会場が大混雑してました。
■岩崎慧 アコギとエレキギターを持って登場の岩崎さん。 ゆっくりと歌いだし、2曲目では「月球企画ですからね」と「聞いてますか お月様?」を バンドのアレンジとは違い、お客さんに語りかけるように聴かせる。 最初はそんな様子を見て、あぁー、やっぱりこの声は何かをくれる力を持ってるなー、 来て良かったなぁと思っていた。 しかし、ここから予想外な動きを見せる岩崎さん。 「俺、楽しくなってきちゃったよ。今までやったことないけどピアノも弾いちゃおう」と言って、 ピアノの弾き語りで松田聖子の「SWEET MEMORYS」を歌ってみたり。 (つっかえつっかえの演奏で、お客さんからは声援が飛んでいた) 即興で「よおこそー7thFLOORへー」とか 「未熟な歌」(結構ちゃんとした曲だったが、おそらく即興)という歌を歌ってみたり、 エレキギターを用意したのに結局使わなかったり。 客席のテーブルの上に乗っかって、お客さんと一緒に歌ったり。 たぶん、セットリストも用意してたと思うのだけど(スタッフの人が紙を張ってたから)、 そんなの無視して自由に歌ってたなぁ。 この人こんなキャラだったのか!と驚いた。面白かったけど。 最後も「ほんとはもう終わらないといけない時間だけど、 もう1曲だけ歌わせてください」と自由だった。 さすがというか、なんというか。 これぞ、弾き語りというものを見ましたね。 そして歌声を聴けたことで、もっとバンドで見たいなぁと思った。 最新アルバムの曲、ちゃんとバンドで聴きたい。今年中に見れるといいのだが。
■月球 最後は企画者の月球さん。アコギ/ボーカルとベース、ドラムの3人組。 曲によってはサポートで女性の鍵盤の人が入ってました。 月球の方々は主催者として気を使ってか「みなさん、長いことお疲れ様です」と (出てきた時点でイベント開始から3時間以上過ぎてたからなぁ)、 一番淡々と、さくっと演奏してました。 この人たちは、人をぐっとひきつける深みのある声 (うまい!しかし歌い上げすぎないので好きだった)のボーカルと、 ニューミュージックのような曲を演奏するのが印象的で、、 ソロミュージシャンの歌を聴いている感覚だった。 でも、リズム隊がタイトめだったので、バンドらしさももちろんありつつ。 良いバランスだった。 この前の踊り場ソウルもそうだけど、 まだまだ自分の知らない良いバンドがあるんだなぁとしみじみ思った。 (当たり前といえば当たり前だが) ちなみに「取り付け自由」という企画タイトルは、ドラムの方によると、 今まで「取りはずし自由」というイベントを やっていたらメンバーが2人も抜けてしまったので、 今回は前向きなタイトルにしてみたとのこと。 サンゼンもそうだったけど、バンドに脱退問題はつきものなのですね。 大変だ。
とにもかくにも、長かったけど、充実したイベントでした。 サンゼンと月球はCD欲しいなー。
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