新潮社 ハードカバー 有栖川有栖 著
日曜日、待ち合わせの前に寄った本屋で即買い。 有栖川氏の作であったし、作家アリスシリーズだったため。
同氏著作の「ペルシャ猫の謎」にはあまりの事に愕然とし もう買うのを止めようかなとか思ったりもしたのだけれど 実際に新刊を見つけてしまうと居ても立ってもいられず 手を伸ばし、そそくさとレジへ向かってしまった。
この本には「○○殺人事件」というタイトルの短編ばかりを集めてある。 ほとんどが「小説新潮」に掲載された作品だということ。 これまで氏はタイトルに殺人事件と入ったものを書いていなかったので 少しばかりわくわくしながら読み進めた。 読感は……うん、面白かった。普通に。 「ペルシャ猫〜」のように、読んだ後「なんだこれ」と思わなかったし びっくりするような結末と火村の解決の鮮やかさが良かったなぁ。
これを読んでつくづく思ったのは 私は火村英生という人物が好きなんだなぁということ。 まだ彼の過去が明らかになっていないからなのかもしれないけれど 心の中に闇を抱える人物は魅力的に見える。
知っている人は知ってると思うけど (でも多分少ないと思うけど) ここのサイトは昔、作家アリスシリーズのパロディサイトだったのですよ。 パロっていってもあっちの方向ですがね。 男性と、免疫の無い方はお断りしてますっていう。 だからっていうわけでもないですが 新刊を読んだり、既刊を読み返したりするたびに 私の中の火村とアリスが頭で動き出して パロディを書きたい衝動に駆られるんですね。 実際には書けないんだけども。 そもそもパロディサイトを止めた理由っていうのが パロディで火村とアリスを書けなくなったからだったので。 また二人のパロディを書けるようになるのかな、私は。
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