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2004年05月01日(土) パッション THE PASSION OF THE CHRIST

映画の日で一律1,000円でしたー。
つくづく1回1,800円というのは高いと思う。
1,500円になるだけでもだいぶ印象が違うと思うのだがどうでしょうか。

私は前売り(1,300円)を買うか
レイトショー(1,200円)か
レディースデイ(1,000円)か
映画の日(毎月1日1,000円)じゃないと映画を観に行きません。
MOVIXはポイントで招待券もらえるからそれ以外に行くこともあるけど。

で、イエス・キリスト最後の12時間を観ました。

端的に言うと
そりゃ敬虔な信者はショックで死にもするよなという感想。
特に鞭打ちのシーンが酷くて痛かった。
映画は全編通して2時間ちょっとなんですが
指輪の3時間よりもずっと長く感じました。
それだけ重かったというか。

私は母マリアの視点にどうもシンクロしてしまって
観出して30分くらいから滂沱でした……(汗)
涙止まらねーでやんの。
母子というものに弱いのかも。父子より母子。
終わった時タオルハンカチがぐっしょりでしたよー。

観てる間、もうとにかく

早く終わって欲しくて
早く終わりにしてあげたくて
早く楽にしてあげたくて

そればかりを考えていました。

同じ人間に対してどうしてそんなに酷いことができるのだろうとか
それほどまでにイエスを憎んでいたのかとか
イエスの言葉に反論できる言葉を持った敬虔なユダヤ教信者だったのかとか
(イエスは聖典でいう「救世主」と言われていたので)
結構考えさせられる映画でしたね。

いつの世も権力者はそれを失うことを恐れているのですね。
民衆に支持された一種のアジテーターを恐れている。
イエスの場合もこれだったのでしょう。

ユダヤ教とキリスト教の差というのは
旧約聖書における救世主がイエス・キリストであるとするのがキリスト教で
救世主はまだ現れておらず、救世主を待っているのがユダヤ教なのだそうな。
この映画を観ていたらキリストを信じてもいいかという気になりましたね。

それに仏教という宗教に触れる下地がありながら
宗教について考えもしない私は
宗教観の違いで何年も内紛の続く国の人々に対して
何か言う言葉を持つ人間ではないのだなと思いました。

神を信じるとか、救いを信じるとか
同じ宗教でも信じるところの違いはあるんだろうなとは思うけれど。
強く心に信じる拠り所のある人の強みっていうのは
私には理解の及ばないところであるのかもしれません。


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明日香 [Fanatic Gene]


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