「青の炎」と「戦場のピアニスト」という映画をみた 青の炎はこの夏話題になった作品 蜷川幸雄監督がアイドルの二宮和也、松浦亜弥を起用 少年が自分の家族を守る為に義父だった男を殺害してしまうという重い内容の映画だった 蜷川自身が「オヤジのひきこもり」と自分のことをコメントしているコラムを読んだことがあった そんな一面を持つ監督の作品らしかった 登場人物がみんなどこか暗い 少年の部屋も太陽の当たらないガレージ 蜷川の体験か、あるいはそうしてみたかったのか 松浦の起用はどうか 笑顔がピカイチの彼女にはあの役はどうか 彼女の背後関係はいっさい触れず それであのミステリアスはいまひとつ意味不明 神秘的ならシバサキコウのほうがしっくりしているのではないか 二宮はよくやっていたしおそらく彼の代表作として将来掲げられるだろうが、結局のところ監督がアイドルの映画を撮りたかっただけではないか 映画ってやっぱり監督のものだから
戦場のピアニスト、実話だけにすごいインパクトだった 正直最後までみられるかどうか不安だった 時代背景がナチスドイツのユダヤ人迫害の頃 目を覆いたくなる場面も多々あった シンドラーのリストは多分にその全体像を描いていたのに対し戦場・・・はひとりのポーランド人のピアニストの体験に基づいて描いている ラファエル・フォン・ブライトンの遺作となった夜想曲第二十番は映画でも印象的に使われ、とくにラストの数十分は前半とはうって変わって美しく優しく哀しく感動的に描かれていた 残酷なシーンも目をそらさず見てきて最後にご褒美がもらえた 特に十代や二十代の若い世代の人に見てもらいたい そんな映画だった
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