130回芥川賞に最年少、19歳と20歳の女性二人である 綿矢りささんの「蹴りたい背中」と金原ひとみさんの「蛇にピアス」だ ぜひ読んでみたいと思う 先日新聞のコラムである作家が批評をしていた これほど若いのに文章がしっかりしている、骨格ができていると。おそらく膨大な読書量、とりわけ古典文学を子どもの頃からしっかり読んできたのであろう 先日触れた柳美里だって大学で専門的なことは学習していないのにあの文章力だ 彼女もやはり子どもの頃古典文学を読みそれを図書館で書き写すのが好きだったという 書の世界でもそうだが古筆をやらずして自分のいい創作が出来るわけがない 一流の芸術家はどんなに破天荒なものを創ってもそこには古典が生きているものだ それにしてもスタイル抜群で今時のファッションに身を包み芥川賞をかっさらってしまう若いパワーは凄い 作家を目指す若い人たちに夢と希望を与えこれからもっともっと若い作家が増えていくのだろう
|