赤い月という常盤貴子主演の映画を観ました 予告のときからタイトルに惹かれていたし、赤い月イコール瑠奈ということに一部の人の間ではなっているので見逃すわけはありません さて、時代背景は第二次世界大戦下の満州崩壊の頃。作家なかにし礼の母親がモデルとされている話です 大酒造屋を満州で営む夫と裕福な生活をしていた波子が満州崩壊となり夫と死別し二人の子どもを抱え強く逞しく生きていきます 戦争中の話ですから残忍なシーンも多々あったのですが、この波子という女性のあっけらかんとした言動にはなにか笑いすらこみ上げてきます 「死ぬか生きるか」そんな尋常ではない毎日でとにかく今を生きる、明日のことはわからない、敵から逃げられるところまで逃げる 生きてさえいればいいことがきっとある なんの根拠も確信もないけれどただただ純粋に「生きる」「生きたい」
同じ女性として思わずクスッとしてしまったのはラストのほうで氷室という男に 「男ってどうしていつもそうなの?!」と叫ぶシーン 本音とたてまえ、忠誠心やプライド そういったものを貫こうとする気持ちが理解できない波子 それでも愛する男に言います 「あなたを待つことがわたしの生きること」
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