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猛毒。
リョウ
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2001年10月09日(火)
罪悪感。

あたしがアイツを好きなことを、
あの子は知らない。

心がうずくのは、
罪悪感からかな。


あの子がアイツのことを好きだって聞いたのは、
あたしが酔っ払ってトイレにこもってる時だった。
37度のジンがあたしの意識をクラクラさしてた。
そんな時にあの子が言った。
アイツが好きなんだって。
酔いが回ってくらくらしてたあたしの脳は、
その瞬間にざあっと冷えた。


だけど、
あたし卑怯だから。
すごい卑怯だから。
後日、その事について詳しく聞かないかわりに、
言った。

「も〜うちあの日のこと、酔いすぎてて、全っ然覚えてないんだよね〜!!」

嘘つきです。
強烈過ぎて、
ショックでかすぎて、
そこだけはちゃんと覚えてる。


だけどやばいことに。
あたし、自分がその時なんていったか覚えてないんだ。
「アイツのことが好き」
っていうあの子の告白は、
「リョウに言うつもりはなかったんだけど…」
っていうイイワケつきだった。


あたしはその時なんて言ったんだろ?


「あたしもアイツが好きなの」
か。
「へ〜そうなんだ〜」
か。
…それとも、
「じゃあ応援するね」
か…。


なんだかあたしの言葉、
口から出てくる全部が、
嘘みたい。