白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2009年05月25日(月) 恐れることも大事だけれど

ここのところの新型インフルエンザ騒動は終息に向かいつつあると言うけれど、私の住んでいる地域では、いまだピリピリした空気が漂っている。

完璧にマスクをして、子供達を一歩たりとも家から出さないでいる親御さんと話をする機会があったのだけど「新型インフルエンザと言っても季節性のとものと変わらないのだし、実はそんなに心配していない」とのこと。それなのに、どうしてそこまで気を使うのかと言うと「我が子が学校で第一の患者になるのは嫌だから」とのこと。

新型インフルエンザに罹患した児童が出た学校では教師とPTAが徹夜で消毒作業をした……なんて話を耳にした。インフルエンザウィルスは、物に付着してそこから感染する可能性もあるとのことだが、インフルエンザウィルスが何か物に付着して生きていられるのはせいぜい1日か2日。学校を1週間も休校するのであれば、そこまでしなくても良いのになぁ……と思う。

学校の消毒もそうだけれど、インフルエンザ患者を診察した医師に診察を休止するよう保健所から通達があったりと、いちいち対応が過敏になり過ぎているような気がする。その結果、末端の市民も「新型インフルエンザになったら周囲からどんな扱いを受けるか……」とピリピリしてしまうのだ。周囲の話を聞いているとどうも新型インフルエンザに罹ることより、新型インフルエンザに罹ることで受ける不利益を恐れているように思える。

もっとも、そのことで皆が新型インフルエンザに罹らないよう注意するのであれば、それはある意味において感染予防として役立っているのだろうけれど、個人的には首をかしげざるを得ない。

方向性は違うけれど、ハンセン病患者の宿泊拒否事件のことをふと思い出してしまった。伝染病を恐れることは大切だけど、正しい知識を持って対処するのはもっと大切だと思うのだ。

そうは言うものの今回の騒動も「人の噂も七十五日」ではないけれど、時間が経つにつれて忘れ去られていくるのだろうなぁ。我が家には幼い娘がいることだし、油断することなく、しかし神経質にならない程度に予防していきたいなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
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2002年05月25日(土) ネット恋愛を経ての結婚♪

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