不規則日記 キリ 【手紙】

2003年06月05日(木) 或る出来事

「人を好きになるのに時間は関係ない」
そう言ってくれると今は有り難い。
なぜなら、今まで人を好きになるまで
時間と経過は必要だと思い込んでたから。
でも、短期間のうちに告白なんてしたら、
相手は驚くに決まってるよナ(汗

相手と遊んだ帰り、
１時間以上かけて家まで送ってくれた車の中。
帰るのが惜しくなって家の前に着いても
少しの間助手席に座って話をしていた。
「家が近かったらいいのに」とか
「また遊ぼうね」とか
気持ちが通じ合ってるように感じた。
ふと気付いたら
「好きになってもいい？」
という質問を相手に投げかけていた。
この言葉を言おうか言うまいか
悩んで悩んで考えたのち
純粋な気持ちが理性よりも前に出て
不意に吐き出してしまった。
相手は困ってた。
だいぶ悩んでいたようだった。
車のハンドルに顔を伏せたり
運転席の背もたれに体を倒した後
小さな溜息をついて自分の顔を手で覆ったりしていた。
私は相手の状景をみて溜息をついた。
結果を出すのが早過ぎて
私は軽い奴だと思われたかもしれない。
こんなにも相手を考え込ませてしまった事で
さっきの発言を取り消したいと思った。
後悔した気持ちが涙に溢れて
余計相手を困らせた。
実習前に会う日を無理してつくって貰ったのに
最後の最後で今日１日を台無しにしたと何度も思った。

でも相手は私を突き放したりはしなかった。
「中途半端な返事でごめん」と言われたが

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と応えた。