同じ空の下で。
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2002年01月13日(日) 誕生日伝説(其の壱)

誕生日。

それは、どこの国でも恐らくは祝いごとでしょう。
テーブルの上に乗った、ケーキ。
色々考えてくれたであろう、プレゼント。

みんなでワイワイやるのもよし、大切な人と過ごすのもよし。
きっと、目をつぶれば楽しい思い出が走馬燈のごとく。。

(目をつぶる)


。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。


痛い。痛過ぎる。
思い出せば、僕の過去2年の誕生日は。。


2年前の、3月4日。
22歳の誕生日を次の日に控えそれは起こった。


『グキ。。。』


当事一人暮しの僕は、夕ご飯を作っていた。
何てことはない、落としたシャモジを取ろうと、腰を曲げた瞬間
体の中心で鈍い音が聞こえた。


明らかに、、、











『ぎっくり腰』












おい、、俺は何歳だ??
明日は何の日だ??



などと考える余裕もなく、、
まったく、動けない。歩けない。トイレにもすわれない。
とりあえず、必死に痛みを堪えて、病院へと。

腰に手をやり、亀のごとくスローモション。
何も知らない道ゆく人は、不思議そうな目線を突きさす。
散歩中のお年寄りは、ことごとく僕を抜いていく。

普通なら、5分の道のりを、20分以上もの時間をついやし、
やっとの思いで、病院に到着。

診察券を出し、待ち合い室へ。
椅子に座るにも、そうとうなスローモーション。

ちょっとも、腰が曲がらないので、異様に姿勢がいい。






『不自然だ、不自然すぎるぞ、、俺』






などと、思っていたら、自分の番となり名前を呼ばれた。
一通りの診察の後、やはりきた、医者の言葉。





『注射うちましょうね』









『いや、いいですよ。』








なんて言っても通じない。










『い、痛いですよね?』











なんてかわいいことを言っても、明日は22歳。
覚悟を決め、ズボンを下ろす。

腰に、これでもかと言わんばかりのぶっとい注射がささる。

『い、痛い。痛すぎるぞ、注射よ』

これ、いわゆる、筋肉注射。
注射の中でも、相当痛いと言われる部類。
それを、こしにブスっと。。。。

こうして、無事(?)注射を終え、家に帰った21歳最後の日。
22歳の誕生日は、痛みと闘ったのは言うまでもない。

23歳の誕生日は、きっと幸せだろう。
そう、自分を慰めて。。。。







ただ、23歳の誕生日が、これに匹敵、もしくわそれ以上になることはまだ知る由もない。。。.


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