東京公演以降、地上から数センチ浮いたまま生活をしているので(足がよごれなくてラクですよ)、なかなかこういうことに言及するのはあれなのですけど、ヒース・レジャー夭逝。 ヒースといえば、なんといってもブロークバックマウンテンのイニス・デル・マール。無口で無骨なワイオミングの男。最初の別れのあとで、うずくまって壁を叩きながらわけもわからず嗚咽した男。一番いいシャツを着て窓辺で待ち続ける男。物陰で感情を抑えきれない男。後ろから抱きしめる男。踏み出す決意ができず「I wish I knew how to quit you」と叫んだ男。ヒースの他の作品を見てない私にとってはどうしてもヒース=イニスのイメージなので、あの映画がますます悲しい映画になってしまった。ジャックより先に死んじゃいかんて。