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2008年06月24日(火) やめたくってもやめられないのさ


うつくしいかげ/ささがわみわ

聴いてると無性に心がザワザワして身体がゾクゾクします。
ザワザワゾクゾクしちゃってつい手が止まるので作業時BGMにならない。
笹川美和好きだなぁ。アルバム制覇したいなぁ。

ちょっと一段落させたいなあと思って、自転車で10分のところにある本屋と20分のところにある本屋をハシゴして遊戯王を最終巻まで買ってきました。他に銀行とか郵便局も行ったし、夏場の自転車はけっこうキツい…。
そして午後ぶっ通しで5冊続けて読んだら、なんだか画面に酔った。古代エジプト大河ドラマに、怒濤のモンスターバトル。作者は最後のほうはもう血を吐いたり入院したりしながら描いてらしたそうですが、読んでる方も命を削られてる感じがしました。息も絶え絶えでしたが、やっと行きつくべき場所へ辿り着いたラストには感動。満足。

とりあえず一段落したので(←遊戯王が)、
今度は片付けと旅の準備を一段落させたいです…

ところで部屋の片付けというか身辺整理もちまちまとやってるわけですが、私は昔からどうやらいろいろこそこそするのが好きな子だったようなので、恥ずかしいことに、日記だの絵だの作文だの小説だの漫画だの詩だの新聞・雑誌の切り抜きだのそれらのコラージュだのが異様に多い……。うひょー。
誰しもそうだと思いますが、過去の自分って異様な破壊力を持っているので、それらひとつひとつの痕跡に向き合うのはけっこう精神力が奪われます。なんかもういっそ部屋ごと燃やしたい。

↓今日見つけた小学生のときの日記でちょっと考えさせられてしまったところ

4月4日 
私ももうすぐ5年生、ばかなかんがえはやめようと思っている。
お金もつかいかたをかんがえなければいけない。

16年後も同じことで悩んでますよ自分!


そういえば今週BSでミスマープルを放送しておりまして、なかなか素敵な作りのドラマだし昔のイギリスの景色や家や調度品を見てるだけでもハッピーなので、アガサクリスティファンとしてはとっても楽しみにしていたんですけど、今日の「親指のうずき」はいただけなかったわ…。
そもそもこの話は「ミス・マープル」じゃなくておしどり探偵「トミーとタペンス」の話であって、原作に「ミス・マープル」は全然出てこないんだよね…。そのせいで、ほんとは元気で勘と運がよくて、抜群の行動力でひとりで事件を切り開いていくタペンスが、ミスマープルに頼りまくりのただの寂しいアル中女になってましたよ…今日ばかりは出番を根こそぎとってったミスマープルを恨みました…。
クリスティの中でもかなり好きな話だっただけに残念。事件のポイントになる絵画に隠された謎も、本当は悲しい理由がいっぱいつまっていたのに、ドラマじゃ意味もなく書かれたただの宝探しヒントみたいになってしまってた。
ほんとはもっともっとおもしろいから、ドラマだけ見た人にはぜひ小説も読んでほしい…!!

とりあえず、養老院を訪ねたタペンスが、ぼけた見知らぬ老女から
「―――あれはあなたのお子さんでしたの?」
と謎の言葉をかけられるところからすべてが始まる、という不気味すぎる始まりがとにかく最高なんですよ。身震いします。
やっぱクリスティってすごい。


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