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2008年11月26日(水) 僕にはなにもできなかった


江戸東京博物館にいった。ボストン浮世絵展ですよ奥さま。
平日なのにやたら混んでた。ただ、よくわからんおばちゃんや若者であふれてる西洋美術館とかとは違って、着物姿や、粋で上品な雰囲気の日本人がたくさんいて、どっからわいてでたんだろ?と思った。だからちょっとぶつかったり前をとおりすがったりするたびに「あら、ごめんなさい」「すみませんねぇ」の嵐ですよ。江戸の傘かしげ文化ですよ。ちょっと感動。
展示のほうは、初期の美人絵や役者絵も多かったんだけど(あんなにきれいな状態なのが多く残ってるのはめずらしいらしい)、ふつうに後期好きな私はとにかく北斎広重国芳ハァハァハァ。北斎の版本『富嶽百景』とかすげえよ超かっこいいよレプリカとか売ってないのかな、あれ。


そのあとは、なんというか、まあいろいろあったんだけど、いや、むしろなにもないというか、脳が忙しかったというか、端的に言うと、ふられたというか、失恋というか、そういう表現も何だか悔しいので、うーん、言うなれば、「桐野さんの恋終了のお知らせ☆」という感じです。まあ、いいんだ…。うん…。旅行前からわかってたことだしね…。むしろこれからよい友達になれそうだしな…。
そういうわけで、最寄り駅に帰ってからも、せっかくこういうシチュエーションなのに飲み足りねーよなと思って、近くの居酒屋でひとりで1時まで日本酒飲んだくれてみた。あー。私、失恋時の基本の行動パターンは踏襲できてるでしょうか。

ぐだぐだになって家に帰ったら、ネットで注文したロシア帽子が届いてた。
ウクライナで知り合った友達からすごくかわいい手紙が届いてた。
ベッドのうえには、姉から「ギャラで買いました。プレゼントです」と、マトリョーシカ柄の室内履きが置いてあった。

まー世界はまだまだわたしを甘やかしてくれるので大丈夫です。


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