モリハルゆ記

2004年07月26日(月) 子供を見る目

 最近私の周りでポンポンお子さんが誕生している。そしてこれがまたみんな可愛い。客観的に見てカワイイと思う。私の子供達は主観的にはメチャクチャ可愛かったし、今も愛すべき存在だが、客観的に見たらどうなのかな?ま、実の親なんで客観的に見るコトなんてできないんだけどね。

 昨日、中央線に乗ったとき、前に座っている多分アメリカ人のカップルがちょっと気になった。かつての大リーグホームラン王、筋肉ムキムキのマーク・マグワイアそっくりの男性と、ウォール街でアナリストとして活躍してますって感じの、仕事できそうな女性が、何やら真剣な顔をして話し込んでいる。マグワイアは大きな身体を前かがみにして両肘を太股に置きお祈りポーズで両手を組み、聞いている。アナリストはマグワイアのぶっとい腕に自らの腕をからめて眉間にしわ寄せて、話している。なんなんだろう?かなり深刻だ。「マーク、いいこと、良く聞いて。日本の洋食屋さんは和食屋さんなのよ。わかる?何故なら、ライスとミソスープも一緒に出るでしょう!」こんなモンかな?

 突然、女の子が泣き始めた。ピンクのワンピース姿で髪を左右2ヶ所髪結いゴムで結んだ2〜3歳の女の子が、5〜6歳のお兄ちゃんにいじめられたみたい?どうやら妹のジュースをお兄ちゃんが飲んだみたいだ。

 ふとマグワイアとアナリストに目をやった。マグワイアはまさにデロデロの顔をしていた。目尻と口端が下がってもの凄く愛くるしいモンを見たような顔している。アナリストはキャメロン・ディアスのような顔をして微笑んでいる。彼らの視線の先には泣いている女の子がいた。

 それにひきかえ、周りの日本人は誰も興味示していなかったな。どちらかというと「ホレホレ、女の子のご両親、なんとか泣きやましなさい!」という空気が漂っていた。アメリカ人は感情を表に出すのが得意で、日本人は感情を殺してしみ出すことができるんだろう。

 ま、私にとって一番可愛いのは自分の子供で、二番目は知り合いのお子さんで、三番目は知らない2〜3歳の子供だな。三番目までは本当に可愛い!

 

 


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モリハル [MAIL]

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