モリハルゆ記

2005年11月12日(土) 秋だ

 秋が来た。『もみじ』と『かえで』の違いは何だとカーラジオでパーソナリティが謎掛けしているとき、ふと気づいたら紅葉が降り注いでいた。

     

 『もみじ』は漢字で書くと『紅葉』だ。

 BMWのディーラーが、お客様を『フラメンコ』の舞台に招いてくれた。前回は『能』を演じたみたいだが、ディーラーのショールームで行うキャパシティの関係上2名様100組を抽選でご招待してくれる。知人がそれに当たったので、連れて行ってくれた。

     


 「小島章司フラメンコ舞踏団は日本一なんだよ」スペイン&フラメンコに精通しているBMW所有の知人が教えてくれた。フラメンコギターのメロディー、ジプシー方言と手拍子を奏でるカンテ、情熱的に悲しげに踊るバイレ、生まれて初めてのフラメンコは涙でるくらい感激ものだった。フラメンコギターのテクニックはエリック・クラプトンにジミーペイジを足したぐらい凄まじい。カンテは12拍の手拍子をひたすら打ち鳴らし、テノールで歌う。バイレは聴衆を睨みながら、タップを踏み、カスタネットを鳴らし、艶めかしく踊る。「老後の楽しみは美人フラメンコダンサーに合わせてフラメンコギターを弾きたいですね。」というTVCMがあったが、なんだかその気持ちわかる。

 約1時間、6演目に魅了した後、金粉入りシャンパンを飲みながらの立食パーティーが始まった。200名の運がいい招待客は、フォーマルまではいかないけどなかなかお洒落で、レオン&ニキータ達の中に混じっていた唯一の女の子はミキハウスじゃなくてバーバリーのスカートで、髪の毛はカールがかかっていた。

 パーティーが始まってしばらくすると、体調が悪くなった男性が長いすに横になってしまった。そばにいた紳士が叫ぶ。「この中で誰かお医者様いませんか〜!」品の良い女性が進み出た。「私は小児科ですが医師です。」なんだかドラマの世界にいるようだった。

 外に出るとラッパー風の若者がショールームを覗き込んでいた。「オッ!何かやってるのかな?」まさかフラメンコが演じられ、金粉が飲まれ、ドラマが起こりつつあるとは想像できなかったであろう。

     


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モリハル [MAIL]

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