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谷口 令のハッピーダイアリー  
柳澤桂子さん 2005年01月21日(金)



私がはじめて柳澤桂子さんを知ったのは、NHKテレビのドキュメンタリーでした。
何年もベッドに寝たきりの女性科学者をみて、
衝撃を受けたことをおぼえています。

その方が生命科学者の柳澤桂子さんと後でわかりました。
柳澤さんは小学校1年生のときに見た図鑑に感銘を受けて
科学者になることを決心したそうです。

優秀な成績で大学を卒業し、アメリカで研究、そして結婚、お子さんの誕生
すべてが順調だった柳澤さんは、あるとき、
突然激しい痛みとしびれを伴う原因不明の病に倒れ、
その後30年間、ほとんど寝たきりの生活でした。
治療法がわからないということで医者からも見離され自宅で療養をしていました。

食べ物が喉を通らなくなってしまい心臓に近い静脈から直接栄養を補給したり、
あまりの苦しさに尊厳死を望んだこともあったそうです。

女性が一番輝いている30代から30年間の寝たきりの生活は
どうやって、心を支えていったのでしょうか。。

ご自宅のお庭が見える部屋のベッドの上で、管をつないで横になったままで
インタビューを受け、本を書かれていたのを見たときにはびっくりしました。

そしてもっと驚いたことは、
『病気を否定的に考えず、動けなくなったことで豊かな時間が与えられ、
 静かな生活が私の感性を鋭くしてくれました。』
とおっしゃっていたこと。。 
 
そして5年前、ある神科医の先生が初めて柳澤さんを往診して、
処方してくれた薬を飲み始めて1週間で痛みとしびれが消え、
なんとその後歩くことができ、今は普通の生活に戻られています。
薬が効いて奇跡が起こったのです!

柳澤さんはインタビューの中でこうおっしゃっていました。

『私は自分の人生を悔いていません。
 今はまるで、高い山に登ったときのような爽快感があります。
 それはおそらく人生の終わりに来て、人々の優しさにふれられたため
 なのかもしれません。
 そして、命というものは決して一人のものではなく、
 たくさんの人に支えられ、たくさんの物につながって存在しているということを
 生命科学者の私が、身をもって体験させていただいたことに、
 今は心から感謝しています。』



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