聖夜 |
2002年12月26日(木) |
駅の階段を上ると、ひりつくような冷風が肌に。
まだ師走。冬はまだまだこれから。
外を見るとアスファルトが少し濡れている。 雨が降ったのかな それとも誰かが水をまいたのかな。
塾でテツローが 雪降ってたぞ! と言ってたのを思い出す
あぁ、これは雪なのかな。
雪と雨の違いは本当はほんの少しのはずなのに その白さ、明るさ、風に舞う美しさで 全く別のモノに見える。
けれど、地面に落ちて 水溜りになったら 雪も雨も同じ
それは死と似ているとさえ言える。
死ねばみな同じ。 だけど、死んだらどこに行くかなんて誰もわからない 死んだら今より楽しいか悲しいかなんて絶対わかるわけがない。
そんなどうしようもないことを考えながら道を歩く
地をかすめるように吹く風はとても冷たい 本当の意味とは違うかもしれないが 「底冷え」という言葉がピッタリ当てはまるような
そんな寒さ。
ポケットに入れた手を出すのに躊躇するほどに体は寒さを拒み、かじかんでくる
けれど、その体とは裏腹に 心はなぜか温まっていた。
この寒さが聖夜を彩るのだ この寒さこそがクリスマスを祝っているのではないか
そんなことに気づいた今日は既に、12/26だった。今日は心のメリークリスマス。
|
|