*** Diary ***




 >> 場所

2003年11月24日(月) << 
今日すこぶる親父の機嫌が悪かった。


あの人が怒ったのは何年ぶりだっただろうか・・・
顔を真っ赤にし怒鳴って。


最初はびびった。
いきなりだったから。
でも、次の瞬間。私もキレた。
結構、言ったことは生意気だし、親父もさらにむかついたと思うけど、だからどうした。
怖いと思ったけど、そこで引かない。
だって、マジで私がむかついたから。


はっきり言って、私は親父が嫌い。
嫌いで嫌いで。あまり話したくもないし、顔を見たいとも思わない。一日中顔を見なくても、話さなくても私にはどうでもいい。
親父は私にとってどうでもいい。
小さい頃のことがあるのかもしれない。


小さい頃は親父は私と兄貴をかわいがってくれなかった。
うーんと、ちょっと違うかな。
私たちと遊んでくれなかった。
母曰く、私たちを抱っこしたり、高い高ーい、とかをしなかったらし。出かけるのも、母がチャリの後ろと前に私たちを連れて行ったり、3人で電車でどこかに行ったり。
子供に感心がなかったらしい。通知表を持って帰っても見ない。母が「お父さんも見たら」って渡したら、見もせずに「あんたが見とけばいいじゃろ」と返したらしい。
男親の中には子供とどう接したらいいのかわからない、と言う人もいるらしいが、この人は違う。私たちに感心がない。母親に任せればいい、そう思っていたんじゃないかと思う。


親父も年をとって来年には定年退職。そんな年。
そんな最近になって、私たちに構って欲しそうに話に入ってくる。寂しいのか何なのか知らないが。
母がでかい病気してから、凄く変わった。気が弱くなって。一気に禿げたし髪も白くなった。
それからかもしれない。私たちの会話に入ろうとし始めたのは。
うざいんだ、本当に。
私と母とで話は進んでるのに、いきなり入ってきて掻き乱す。
迷惑なんだ、本当に。


どうして今更なんだろう。
だったら、最初っから私たちを見てくれれば良かったのに。
いい子いい子して、抱っこして、お休みにはどっかに連れて行ってくれて。そうしてくれていたら、きっとお父さんのこと嫌いじゃなかったはずなのに。
格好良くなくても、一緒に歩いてもいい、って思ったかもしれないのに。


もう、遅いよ、親父。
私の中に、あんたの入る場所はもうないよ。
もう、その場所はお母さんだったり、友達だったりが入ってるから。
「好き」の場所に、あんたの居場所はもうないよ。


怒ったって怒鳴ったって。
怖いと私が思ったって、親父には負けないよ。
だって、私たちを、ちゃんと、お母さんと一緒に並んで見てくれなかったから。
もう。今更なんだ。本当に。




* Prev * List * Next *