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■ 強迫行為
繰り返しどうしても行ってしまう事柄。 戸締まりの確認やら、しじゅう手を洗うやら、 おなじないのように守る行為
昔小さい頃、特に激しかった。
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「駄目だー・・・」 「何がさ。」
ちらっと一瞬目線をずらして、また戻す。 一瞬の間に見えた彼の顔は、存外真剣に沈んでいた。
「最近全然夜寝れないし、朝起きれないし・・・」 早寝早起きしようと努力はしてるんだけどなぁ。と ポツリともらす。 「なに、この歳にして睡眠相遅延症候群?」 「笑うなよ。」
けらけらと笑った僕に言ってるらしい。 おやおや、これは大分お悩みのようだ。
本を閉じ、目をあわせてやる。 「サーカディアンリズムが崩れてるんじゃない?」 「・・・かなぁ。」 ぼんやりと答える。
「もしくは不思議の国のアリス症候群」 「なんだよそれ・・・」
がくりと頭がうなだれる。 失敬な、これもちゃんとした用語なんだよ?
「まぁ落ちつきなよ。」 そう言ってローズティーを煎れてやる。 少しは落ちつくだろう。 「・・・うん。」
「人間焦ってる時は、自分も外も何も見えないものなんだからさ。」
それを彼に対して言ったのか、はたまた自分に言ったのかは 定かではない。
2002年09月19日(木)
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