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■ 出勤前の驚き。
土曜日の夜。
寝る前にメールをしたのです。 自分のいままでしてきた事に対する後悔と 謝罪と、そして、感謝と...
サヨナラ、と。
数日間、接点を消していました。 携帯の受信拒否はいつものこと。 電話はかかってきてもとらなければいい。 メッセンジャーは立ち上げたけれど お互い、名前はあがっていたけれど お互い、話し掛けることも無い。
メッセンの会話で言葉を伝えきれなくて 自分の言っている事が伝わらない... 相手の言うことが自分が理解できない... 色んな思いがカラダを駆け巡って... 居られなくなってメッセン切ってはじめた拒否。
その間にたくさんのことを考えていた。 お友達ともたくさんお話をした。 迷惑だったかもしれない...ごめんね。
土曜日に考えたことを携帯で打った。 送信する前に、受信拒否を解除して。 そんなに離れたかったなら、 そのまま拒否していればよかったのかもしれない。 解除したのは、心のどこかで引きとめて欲しいと 思ってしまっていたのかも知れない...。
ただ、言い逃げていいものじゃないんだ... そのときの私は、本当にそう思って それだけ、自分にとって大切なものをなくす為に 罵声だって受け取る覚悟で、送信した。
意外にもレスの文章はとてもやさしいものだった。 どうやら忘年会をしているようだった。 約束を貫いて、お酒は飲んでいないらしい。 何度かメールを交わしたのだけど、私は仕事の疲れで 何時の間にか深い眠りに落ちてしまった。
目覚ましが鳴る。 携帯のアラームも切ると...メール?? 2通??天気予報のメールは6時半のはず...。
開くと主様だった。
「寝ずに戻ってきた 何時から仕事か知らないが家の横で待つ」
「着いた 気が向いたら来い」
...なっ!?
一気に目が覚めた。 悪いけど、普段よりもハイスピードで着替えた。 今日はギリギリまで寝たくて遅めにセットしていたのだ。 その時間に起きてゆっくり着替えても間に合うのだけど こんなメールは予想もしてなかった!!! 普段どおりに目覚まししとけばよかった...。 昨日は疲れて寝たからカバンの中は昨日のままでいいや。 部屋の入り口に放置したままのカバンを片手に外に出た。
家まで送ってくださるときにいつも停める場所。 迷わずそこに向ったら車はあった。 3〜40分ほど前から居たはずだ。 ドア越しに覗くとシートを倒して寝ていた。
窓を叩く。気付いてカラダを起こし、 首を振って助手席に行くよう無言で指示する。 助手席のドアを開けて、座る。
「来て頂いたけれど、時間は無いんです。」
それだけ伝えて早く帰ってもらおうとおもった。 本気で時間が無いので車を降りようとしたけれど 引っ張られて主様の膝に顔をうずめる形になる。
主様が頭を撫でて、何かを言う。 聞こえにくかったのか... それとも、聞きたくなかったのか... その言葉を今、書くときに思い出すことが出来なかった。
「枷夜...」
起こされ、そのままキスをされる。
「名前を呼んで。」
呼べなかった。 首を横に振って拒否を示した。 キスがはげしくなり、主様の手が胸や下半身を 服の上から攻めてくる。 シートに押し付けられ、逃げることも出来ない。
「いやっ...やだっ...」
「呼ぶまで続ける。」
感じたくないのに... 言うことを聞かない。 キスの雨...耳にかかる息づかい... 主様の手や指がカラダに触れる感触... その、どれもが私を壊すのに十分だった。
「やめっ...あっ... ...さまっ...」
呼ぶつもりじゃなかったのに... 口から出たのは「主様」の名前。
「枷夜...」
激しかったのが一変して、優しいキス。
「間に合わないから、もう行く」
車を出ようとするとまた止められて 主様がエンジンをかける。 頭を起こすために自分の頬を叩く。
「あの、私、行けますから...どこかで休んでください」
「嫌だ。来た意味がない。せめて車で送る」
と言って車は仕事場へ向って走り出す。 近くに止めて、降りるときに... 「いってらっしゃい」 そう言って優しく笑う主様...
その笑顔を素直に受け取ることが出来るには まだまだ、自分の心に余裕が持てなかった...
休憩中に電話を掛け、少し話をした。 そこで少しずつ戻ってきたと感じることが出来た。 半日以上かかって...朝の出来事を 心に素直に受け止めることが出来た。
2004年12月19日(日)
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