せきねしんいちの観劇&稽古日記
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夕方、春謡流の家元のおうちに衣装の相談にうかがう。 稽古は、前半、歌稽古。後半はダンス。 歌は、シカゴから「クラス」「オールアイケアアバウト」「ナウアデイズ」をそれぞれ勝手に訳して。ていうか、歌詞をでっちあげて。 「クラス」は、映画ではカットされてるけど、とってもいい曲だ。二人のヒロインが、汚い言葉ばかりを使って、「この頃はほんとに品ってもんがなくなったわねえ」と歌う歌なんだけど、すごいきれいなメロディなんだ。今回は、恋人たちの切ない思いを歌うバラードにした。オリジナルの詞は全く無視。でも、英語がわからなかったら、なんだか、こう歌ってるような気がする。そんな確信犯で意訳or違訳?。タイトルは、音を真似て「暮らし」。 「ナウアデイズ」は、「この時代」。英語で聞いてても、「あ、こう歌ってるよね」という歌詞が浮かんできたので。「贋作・大奥」でもヒロイン二人のデュエットから、全員の合唱に。「レミゼ」のラストみたいになったらいいなと、ちょっと思う。 「オールアイケアアバウト」は、徳川綱吉の「生類憐れみの令」の歌。リチャード・ギアのキーと今回歌う岩井さんのキーが同じなのに感動。 もう一曲「セルブロックタンゴ」は、「パッとしない将軍たちのタンゴ」になるんだけど、サビだけをちょっと歌ってもらって、あとの語りの部分はまたあらためて。 ダンスは、郡司君の指導により「アメリカでは」。 昭和38年の東宝映画「君も出世ができる」の名場面。映画では、アメリカ帰りの社長令嬢(雪村いずみ)が父親(益田喜頓)の旅行会社をどんどんアメリカ風にしていくナンバー。「贋作・大奥」では、ペリーならぬ、ペリー・葉山(郡司くん)がやってきて(浦賀じゃなくて葉山に)、江戸城大奥が一気にアメリカになっていく予定。 郡司君が編集してくれたビデオをiBookで見てみることに。初めて見る人はあまりの安さにびっくりしたと思う。でも、これはほんとにすごいミュージカル映画なんだよ。ぜひ一度、全部見てみてほしい。 人数がそろわないなか、フォーメーションを決めていく。今日は前半でおしまい。ツボは後半にいっぱい。続きが楽しみだ。
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