せきねしんいちの観劇&稽古日記
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資料を探して、南越谷の南部図書室に行く。 図書室の中に、ずっと平井堅の「瞳をとじて」オルゴールバージョンが流れている。それもかなりちゃんとした音量で。 図書館って、音楽流れてるもんだっけ? いつまで延々とくり返されるのに、うんざりして、司書の方に聞いてみたら、「耳障りですか?」と逆に聞かれてしまった。そういうんじゃないんだけど……。どうなの? しばらくして、少しボリュームが下がった。ややほっとして、そういえば、ここは、閲覧室がないことに気がつく。「短時間の調べもの用」にデスクが10人分くらいあるだけ。 だからなのかな? 貸し出し専用ってことなのかと思うが、図書館は無音でしーんとしているイメージがある僕には、どうも不思議だ。 図書館では、行くところのないような大人がけっこう時間をつぶしているんだなと気がつく。 図書館ってそういうふうにも使えるんだと思いながら、そういう大人がいっぱいいるんだという現実をあらためて見たような気がした。 この人たちの一日はどのくらいの長さなんだろう? 帰るところはあるんだろうか? 余計なお世話でいろんなことを考える。
山形の伯父から、今年もブドウが送られてきた。 母親は、職場や、妹のところへいろいろ配り、残された幾房かを二人で食べる。 もう秋なんだなあ。 家の近くの田圃も、この連休で稲刈りが終わった。切り立ての稲の青臭いにおいが、風にまじって部屋の中に入ってくる。静かな夜。リンリンうるさいくらい鳴いていた虫の音も、いつのまにか聞こえなくなっている。
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