せきねしんいちの観劇&稽古日記
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朝、小学校の担任だった先生から電話があったと母親に言われる。 びっくりした。 ヤマノウチ先生は77歳。母親は「十歳しか違わなかったんだわ」と、今更言っている。僕も、とってもおばあさんだと勝手に思っていた。もう亡くなったんじゃないかしらと、このあいだ母親と二人で話して、母親は涙ぐんだりしていたのに。 僕は、この先生から、戦前の葛飾のことも、戦争のことも、東京大空襲のことも、下町の水害のことも教わった。勉強よりも、勉強以外のことをいろいろ学んだ気がする。 卒業後も母親は何度かやりとりをしているとは聞いていた。僕は、小学校の一年から四年までの四年間お世話になった。弟も二年間。 僕が、四年生の時に書いた作文をまだ持っていると、母親に話したそうだ。動物がいっぱい出てくる、初めて書いた小説のようなものだったと思う。 曳舟川沿いのお花茶屋のお宅に、クラスのみんなで何度も遊びに行った。近くの原っぱでつくしを摘んで、おすましにしてもらって、みんなで食べた。 先生の本棚にあった文学全集の中にシェイクスピアの「真夏の夜の夢」があったのを今も覚えている。これが、僕と演劇との最初の接点だったかもしれない。いつかこの本を読もうと思ったことも覚えている。 今、先生は流山に住んでいるそうだ。柏あたりで会えるいいわねえという話になったと母親は言っている。それにしても、僕が家にいるのわかってるんだから、呼んでくれればいいのに。
稽古に向かう途中、中央線の「通勤快速」に乗って安心していたら、荻窪まで連れていかれた。着いたとたんに、今日は阿佐ヶ谷の稽古場だったと気がつく。 昨日、高市氏に平日の下りの通勤快速はどこに止まるのかを教えてもらったばっかりに……。
稽古場に、樺澤くんの写真を撮っているカメラマンの方が来てくれている。稽古風景をいろいろ撮っていただいた。 樺澤くんが持ってきた、やや男くさい、セクシーなポートレートを、いっこうちゃんと一緒に「ガン見」する。自分でセレクトしたというその写真。そうか樺澤くんはこういう自分が好きなのねと、新たな発見。 稽古は基礎トレの後、頭から。 舞台の寸法と道具の位置の確認をする。 微妙な大きさの感覚。 入り口を変更したせいで、導線がむずかしくなったかもしれない。 基礎トレのシアターゲームがなかなかいいかんじに運ぶようになった。 とってもいいチーム感だ。 芝居にもうまくつながっていくといいな。 いい本を書き上げて、いい芝居をつくらないと、ほんとにもったいないと思う。 今日も酒部活動は活発。 樺澤くんは、もはや「部長」と呼ばれている(らしい)。
放置して出掛けたパソコンが復活していた。 よかった…… 気になっていたHPの更新をする。
>>>初日まで37日!
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