*未完成のお城*

2002年08月22日(木)  仮面を被る。

作り笑いが得意になった。
愛想良くしてれば無難に過ごせる。
面倒なことも起こらない。

自分を主張しなければ、楽に過ごせるのを悟った。

誰にでも同じように、目を伏せて口角を上げる。
其れだけで大抵は穏やかにコトが進む。

「控えめ」な人なのだと、思われているようだった。

別に構わない。
理解されたいとは思わないから、それでいい。

「喋らない」人なのだと、思われているようだった。

疲れるコトが何よりも嫌いだから、
そうやって構われない方がずっと楽だった。

自分を押し隠すのは中学〜高校時代で飽き飽きしてたけど、
あの時があるから、今のこの状態はとても慣れたものだった。

あの日捨てた仮面を、また被る。
それはとてもこの身に馴染んだもので、違和感も無くハマる。
本当の自分なんて捨ててしまえばいい。
疲れるだけだ。

それなのに

意味も無く不安になって訳も無く涙が溢れるのは何故だろう。
何処かで何かが確実に壊れている気がするのは何故だろう。

誰に何を求めているの?

***

あたしが想うよりもっと
君はあたしを想ってる?
君が想うよりもっと
あたしは君を想っているよ。

どう伝えればイイんだろう。
言葉にする端から
文字にする端から
全てが嘘になっていく気がする。

嘘ばかりが、「今」を作ってる。

***

どうしても言い出せない一言や事実は押し隠して、
その場をサラリと流して取り繕う。

でも、不安になるよ。

ねぇ、あたしの言葉はちゃんと君へ届いてる?
ちゃんと聞いてくれるなら、言ってもいいよ。

でも、疲れてるなら、そう言って。

君に無理して欲しいワケじゃない。
そんなコト、あたしは望んでない。

あたしといることに、疲れないで。


***

分かってるくせに、予想通りの現実に絶望する。
届かない言葉に 思いに
僅かな怒りを覚える。

結局は自分本位なんだね。

思い通りにならない「予想通りの現実」が煩わしくて。
これがゲームならすぐにリセットボタンを押して
また最初から始めるのかもしれない。

どう足掻いたって結末は変わらないのに。

「タイセツ」なモノなんて少ない方がいい。
どうしても涙が出る。
絶対何処かが壊れてる。

思い通りにならないこの涙腺が今一番疎ましい。


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hinase