作り笑いが得意になった。 愛想良くしてれば無難に過ごせる。 面倒なことも起こらない。
自分を主張しなければ、楽に過ごせるのを悟った。
誰にでも同じように、目を伏せて口角を上げる。 其れだけで大抵は穏やかにコトが進む。
「控えめ」な人なのだと、思われているようだった。
別に構わない。 理解されたいとは思わないから、それでいい。
「喋らない」人なのだと、思われているようだった。
疲れるコトが何よりも嫌いだから、 そうやって構われない方がずっと楽だった。
自分を押し隠すのは中学〜高校時代で飽き飽きしてたけど、 あの時があるから、今のこの状態はとても慣れたものだった。
あの日捨てた仮面を、また被る。 それはとてもこの身に馴染んだもので、違和感も無くハマる。 本当の自分なんて捨ててしまえばいい。 疲れるだけだ。
それなのに
意味も無く不安になって訳も無く涙が溢れるのは何故だろう。 何処かで何かが確実に壊れている気がするのは何故だろう。
誰に何を求めているの?
***
あたしが想うよりもっと 君はあたしを想ってる? 君が想うよりもっと あたしは君を想っているよ。
どう伝えればイイんだろう。 言葉にする端から 文字にする端から 全てが嘘になっていく気がする。
嘘ばかりが、「今」を作ってる。
***
どうしても言い出せない一言や事実は押し隠して、 その場をサラリと流して取り繕う。
でも、不安になるよ。
ねぇ、あたしの言葉はちゃんと君へ届いてる? ちゃんと聞いてくれるなら、言ってもいいよ。
でも、疲れてるなら、そう言って。
君に無理して欲しいワケじゃない。 そんなコト、あたしは望んでない。
あたしといることに、疲れないで。
***
分かってるくせに、予想通りの現実に絶望する。 届かない言葉に 思いに 僅かな怒りを覚える。
結局は自分本位なんだね。
思い通りにならない「予想通りの現実」が煩わしくて。 これがゲームならすぐにリセットボタンを押して また最初から始めるのかもしれない。
どう足掻いたって結末は変わらないのに。
「タイセツ」なモノなんて少ない方がいい。 どうしても涙が出る。 絶対何処かが壊れてる。
思い通りにならないこの涙腺が今一番疎ましい。
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