*未完成のお城*

2002年08月28日(水)  言えない。

文字で伝えるのは簡単。
声に出しては言えない。

そんなコトばかり。

言葉に出すとその言葉には魂が宿るから。
真実だけしか言っちゃいけない。
嘘は言えない。

嘘ばかり吐いているから余計にそう思う。
嘘が真実になり、真実が嘘になる。

***

グラっときた。
思いがけない告白は心臓に悪い。

ゴメン。

キミが思っててくれるほど、あたしはキミを認めていなかったのかもしれない。

最低だね。
友達甲斐のない女でしょう?
それでも見捨てないキミを凄いと思う。

「大好きみたいだよ」と言ってくれて有り難う。
「大好き」だと断定で言わないところにキミの優しさを感じた。
「あたしもキミが好きだよ」と、言ってあげられなくてゴメン。
キミが本当を呉れたから、あたしも本当を返したかった。
あんな綺麗な言葉の響きには、ちゃんと正面から答えなきゃいけない。

ちゃんと言えるようになるから。
キミもあたしの大事な大事な友達のひとりだって。
親友のひとりだって。

ちゃんと伝えるから。

***

同じ言葉でも、君に言われるともっと重いんだろうと思った。
すぐに比較してしまう自分はとても嫌なヤツだと思った。
何処までも何処までも、君はあたしの『特別』であり続けるらしい。

もっと、雁字搦めにして欲しい。
息も出来ないくらい、強く。


***

生まれてきてくれて有り難う。
親友でいてくれて有り難う。
君が生まれたこの日に
心からの感謝と感動を込めて。

誕生日、おめでとう。
誕生日、有り難う。

愛。


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