頬を撫でる風はぴりりと冷たいけれど何故かワクワクする。赤と黄色が薄い水色の空に溶ける。吐く息が白い。君の居ない秋を感じる。***あの日ふたりで見た景色が色を変えるよ。写真を撮ったあの樹も、少しずつ赤く色付いてる。どんどん君が遠くなる。