3ヶ月振りの空間。 初めての限定GIG。
始まる前から 会場は熱かった。
これがこの箱での最後のライヴになるかもしれない
そう思った。 なんだか哀しかった。
此処から始まった。 此処で彼を初めて観た。
身体が震える音楽と こころが奮えるステージを観た。
たくさんのものを貰った。
彼との、最後のこの箱でのライヴがこの限定GIGになるんだ。
不思議な気分だった。 気付くといつも、身体が震えていた。
怖かったのかもしれない。
消えてしまうから。 失くなってしまうから。 でも、喪いたくなかったから。
箱の中に入った時 「此処に居るみんなが彼を愛しているんだ」と思うと 嬉しくて 嬉しくて ただ笑いたくなった。
凄い力を感じたから。 熱い熱が其処にはあったから。
あたしもその熱の1部になれているだろうか。
あっという間のライヴだった。
アンコールで赤のチームTシャツを脱いだ彼の 汗で光る胸に
NO WAR!
の文字。 魂ごと全部 一瞬で熱く燃やされた気がした。
声高に叫ぶでもなく でも 無言で それを 叫んでいた。
彼らしい宣言の仕方。
愛しいと思った。 ただただ、愛しいと。
その音も その声も その笑顔も 全部 なんて なんて 愛しいんだろうと。
貴方への想いとは全然違うけど 全然違うけど それでも 強いほどに この想いはある。
消えないと思う。 消されないと思う。
無くならない なにかを 確かに あたしたちは 受け取ったはず。
彼は 烈しい ひとだと 思った。
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