*未完成のお城*

2003年07月27日(日)  光のように 光よりも

ずっとずっと 速い速度で日々が過ぎる
あたしの中ではまだ 始まったばかりなのに

「始まり」が訪れたのは 通院を始めてからだった。
やはり、あたしは何処か病んでいたのだろうか。
病んでいる部分が何処か、なんて分かりきってるけれど。

医師は

「こころよりも 先に 身体に 異変が出てきてたんですね」

と言った。

あの急にあたしを襲う 息苦しさも 動悸も 無力感も
すべて「こころが疲れているから」なのだという。

ひとりで居るしかない「見ず知らずの土地」でピンと神経を張り詰めさせて
頼れる「誰か」も見つけられず
ただ ただ 拷問を受けているような そんな 日々を過ごす。

「こころ」を休められずにいると
「からだ」は病んでいくらしい
「からだ」が病んでいくと
「こころ」も病んでいくらしい

そんな 悪循環に ハマっていたらしい。

悪循環から 抜け出せそうになってきたのは 此処数日からだ。
だから あたしの 「夏休み」は まだ 始まったばかりなのに。

もうすぐ帰らなきゃいけない。
あの 拷問のような 日々に。

「病んでいる」自分を自覚したら その先はどうなるのだろう。
「頼れるなにか」を見つけられるのだろうか。

「人」でも
「言葉」でも
「薬」でも

なんでもいいから
あたしを支えてくれる 「なにか」を 探さなきゃ…。

***

光のように過ぎる日々を 捕まえられない
流れに身を任せるまま 光の波の濁流に乗る

この光の向こうには なにが見えるのだろう
              なにが待っているのだろう
              なにが 起きるのだろう


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