こうしてひとりで 夜の淵を歩いていると 世界中にたったひとりで取り残されたような そんな そんな気分になる 朝はまだ遠くて 夜の闇はまだ深くて あたしはひとりで 一体 なにをしているんだろう
わけもなく涙が溢れるのは 不安で仕方がないから 自分に自信がないから
まだ ひとりでは 立てずに 座り込もうとして 立ち止まっている これ以上先へは進めないのだと 思いこんでいる そんな自分を自覚しながら まだ あともう少しだけ進めるよ、と 嫌がる両足を 真っ暗な夜道に 進み出させる
涙が溢れて止まらないのは 夜が長くて 朝が遠くて あたしがひとりぼっちだから
朝の光を目指して 夜の闇の中で泣く
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